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カテゴリ:STAP細胞問題 > 推理・予測

 元理研CDB副センター長の西川伸一氏が書いた「捏造の構造分析」という記事に寄せられた科学ライター詫摩雅子氏のコメントの指摘について、有志の会ブログコメント欄で検証していたものを改めて記事にまとめ直すつもりでいたのだけれど、そのままになっていたので取り敢えずブログコメントをコピペすることにした。内容は、自己点検報告書に記載されている「TCR再構成のアドバイス」に関する時系列に「あの日」に書かれた事実との食い違いがあり、西川氏がAASJに書いた内容と突き合わせて見れば、自己点検報告書の方に間違いがあり、しかもミスではなく意図的に日付を書き換えた疑いがあるというもの

~以下転載(一部修正)~
http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1064582234.html#comments
1484.
ところで、詫摩氏の指摘には『西川先生にアドバイスを求めたのはCDB自己点検委員会の報告書によれば20123月ですが、『あの日』ではリジェクト以降になっています。』というのもあって、「あの日」の記述と自己点検報告書の時系列と食い違いがありますね。

自己点検報告書20ページ
2012 3 月 西川 GD より小保方氏に T 細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった
 2012 4 月 最初の論文をネイチャー誌へ投稿。不採択』

「あの日」97ページ
『ネイチャーからの不採択を受け「西川先生に原稿を見てもらいアドバイスを受けよう」と若山先生から誘われ、若山先生とともに西川研に赴いた。』

アドバイスを受ける経緯として、「あの日」の記述はごく自然な流れだし、西川氏も『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』と証言しています。つまり自己点検報告書の方が間違っているということでしょう。
以前から自己点検報告書がデタラメなことは何度も指摘していますが、もしかするとこの時系列の間違いは単純ミスではなく、何かの意味があって入れ替わっているかも知れませんね。なにしろ、TCR再構成の問題は若山さんの責任を笹井さんに押し付けた一番のポイントですからね。


1494.
面白い情報を見かけました。
・・・・
12.stapman
より:
2014
815 8:42 PM
「最初にこの話を聞いたのは仕事でイスラエルに滞在していた約1年半前の事」とのことですが、下記の魚拓によると当初は1年半前ではなく3年前と記述されていたようです。なぜ書き換えられたのでしょうか?
http://megalodon.jp/2014-0223-0149-03/aasj.jp/news/watch/1069
また、STAPについて初めて知ったのが1年半前とすると、「CDB自己点検の検証について」3ページの「2012 3 12 日、西川伸一GDより小保方氏にT細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった。」という記述と食い違いが生じるように思えます。これは自己点検報告書が誤っているということでしょうか?
http://www3.riken.jp/stap/j/c13document14.pdf

返信
nishikawa
より:
2014
815 9:15 PM
時間は記憶間違いです。年を取ると何でも昔のことに思います。調査委員会には全て私のメールを開示していますので3月12日が正しいです。私にとってはどちらも同じですが。
・・・・・

アドバイスの日付が312日となっているのは、西川氏が調査委員会に開示したメールに基づいているということですね。
TCR再構成アドバイスについて、自己点検報告書3ページにある「研究の経緯」の中では以下のように記述されています。

(2)小保方氏の若山研究室における研究の経緯
2008 年、小保方氏は、ハーバード大学 C.バカンティ研究室において、細胞にストレ スを与えると多能性を再獲得(初期化)するという仮説の検証に関する研究を開始した。

20114月より若山研究室の客員として在籍していた小保方氏は、様々なストレス処理の中から酸処理が STAP 細胞作製に効果的であることを見いだした。そして、 201111月、小保方氏が誘導したSTAP細胞を元に、若山氏がキメラマウスの作製と STAP 幹細胞の樹立に成功した。

小保方氏、若山氏及び C.バカンティ氏は、これらの結果をまとめた論文を作成し、 2012 4 月にネイチャー誌に投稿したが、不採択となった。

2012 4 24 日、C.バカンティ氏、小保方氏らを発明者とし、ハーバード大学が中心となって米国特許仮出願を行った。その結果、1 年以内に本出願をする必要性が生じた。

2012 3 12 日、西川伸一 GDより小保方氏に T 細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった。

2012 4 27 日、小保方氏は神戸研究所(2013 4 月から神戸事業所)研究倫理第一委員会において STAP 現象に関する説明を行い、その研究内容は、同委員会の内部委員であった松崎文雄 GD 及びオブザーバーの竹市センター長の知ると ころとなった。なお、西川 GD も内部委員であったが、既に STAP 現象を認識していた(上記)。その際、小保方氏は STAP 細胞を iPS 細胞と比較し、その優位性に言及した。

2012 6 6 日にセル誌へ投稿し不採択となった原稿には切り貼りのなされた TCR 再構成データが含まれており、この一部が 2013 3 10日投稿のネイチャー誌アーティクル論文の切り貼りされた TCR 再構成のデータとして使われている。 このころ、小保方氏は、若山氏の支援を受けてSTAP 細胞から胎盤形成に寄与する幹細胞を樹立する研究に取り組んだ。


1496.
経緯が時系列に沿って並んでいますが、312日のアドバイスが
になっているのは、記述の仕方として非常に不自然です。アドバイスが本当に312日だったのであれば、よりも前、の間に書かれるべきもので、それがに書かれているのは、元は4月27日の倫理委員会と近接した日付だったものが、なんらかの事情により後から日付を書き換えられている疑いがあります。ナンバリングがそのままなので非常に不自然な表記となっている。

もしも報告書の日付通りに、3月アドバイス→4月ネイチャー投稿の流れならば、西川氏が「あの日」を読んで『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』と言ったことが嘘になります。人の記憶というのは日付など時期については曖昧でも、ことの経緯はそんなに忘れるものではなく、特に、出会いに「強い印象を受けた」という相談に来たのが初投稿前かリジェクトされた後かというのは大きな違いで、西川氏がいい加減な嘘つきでなければ日付の方が間違っている可能性の方が高いでしょう。時期の記憶は、3年前と言ったり1年半前と言ったりかなり適当です。
そして、「あの日」が正しく西川氏の『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』が嘘ではない場合、ネイチャー投稿&リジェクトアドバイス特許仮出願倫理委員会という流れが、なにやらキナ臭いものがあるのかもなんて妄想も膨らんでしまいます。


1497.
それにしても、AASJのこの記事は大変貴重な証言ですね。
『この論文には私も思い出が深い。最初にこの話を聞いたのは仕事でイスラエルに滞在していた約1年半前の事で、メールでの依頼に応じて論文のレフェリーコメントにどう答えればいいのかなどボストンのバカンティさんと電話で話をした。その後帰国してから、若山研に寄宿して実験をしていた小保方さんと出会って論文についてアドバイスをした。話を詳しく聞いて研究の内容についてももちろん驚いたが、小保方さんと言う人物にも強い印象を受けた。特に最初の論文のドラフトを読んだ時、自分の気持ちをそのままぶつけた初々しい書き様に、普通の研究者とは違うことを確信した。』
http://aasj.jp/news/watch/1069

『メールでの依頼に応じて論文のレフェリーコメントにどう答えればいいのかなどボストンのバカンティさんと電話で話をした。』
ここで西川氏に「メールでの依頼」をしたのは若山氏でしょう。当時西川氏は理研のメンター制度で若山照彦氏のメンターの立場にありました。若山氏からの相談を受けて、西川氏が論文の連絡著者バカンティに直接電話を掛けたという流れになるかと。この時点で既に論文投稿済みということになります。


1498.
312日」とは、イスラエル滞在時のメールのやり取りの日付なのかも知れません。帰国した時には既にリジェクトされていて、そこで実際に小保方さんと面会して直接のアドバイス。という感じではないかと。
3
12日のメールのあて先は若山氏で、もしその内容にTCR再構成に関するものがあったとしても、それは「小保方氏に」対するものではなく若山氏のみが受けたアドバイスですね。西川氏が小保方さんから詳しい話を聞いたときに、原稿を見るなり「TCRや」と言ったのも、事前に若山氏から送られた概略を読んでいたからでしょう。

以上はすべて推測ですが、いずれにせよ自己点検報告書の記載は小保方さんの証言とは食い違っている訳ですから、西川氏のメール提出に基づいてるから312日で間違いないというのであれば、「2012312日、西川伸一 GD より小保方氏にT細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった。」という記述の根拠を確認する為に、そのメールを開示請求した方が良いと思います。「真実は細部に宿る」らしいですね。


1502.
上記自己点検報告書「小保方氏の若山研究室における研究の経緯
に『2012 4 月にネイチャー誌に投稿したが、不採択となった。』と書いてあったので、1496では「ネイチャー投稿&リジェクト」と書きましたが、「あの日」には、この投稿は編集者で跳ねられたのではなく、査読に回った上でリジェクトされたと書かれていて、AASJの記事でも、バカンティ氏がレフェリーコメントに対する答え方の相談をしていることから、査読に回っていることは間違いないので、投稿編集査読者連絡著者査読者編集リジェクトという流れになると思いますので、投稿&リジェクトという表現は適当ではなかったですね。
で、そこで疑問なのですが、この場合4月に投稿して当月中にリジェクトというスピードで結果が出るものなのでしょうか。どうも、この時系列を誤魔化してるっぽい記述の問題には、もしかすると何か重要な問題が隠れているのかもという気がしてきました。


1514.
西川伸一氏は「あの日」に関して『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』と証言しています。そして、AASJの記事と「あの日」を突き合わせて読めば、最初のネイチャー論文投稿とTCR再構成アドバイスの関係を時系列に沿って並べると、日付は不明ですがこんな感じになるでしょう。

スフィア論文を初めてネイチャーに投稿(連絡著者はバカンティ氏)

査読コメントを受けたバカンティ氏から、小保方さんを経由して実験責任者の若山氏に相談。

若山氏からメンターの西川氏にメールで相談。査読コメントに対応するのは連絡著者バカンティ氏なので、直接話して欲しいと依頼。

「メールでの依頼に応じて」西川氏からバカンティ氏と直接電話(イスラエル滞在時のエピソード)

西川氏帰国(相談の甲斐なく既にリジェクト)

小保方さんが若山氏と一緒に西川研を訪問

「TCRや!」

自己点検報告書に記載されている、TCR再構成のアドバイスと論文投稿の時系列は、間違いなく逆転していますね。
この逆転は単純ミスの可能性もありましたが、1495に示したように後から日付を書き換えたような表記の不自然さから、意図的に入れ替えている可能性が高いと思います。入れ替える意味が分かりませんが、意図的に日付を変えるには、変えなければならないだけの理由があるからでしょう。


1515.1516. 
時系列を逆転させた理由について考えてみました。
あの日96-97ページ
『幹細胞化の論文のための実験と並行して、私は若山先生から指示を受け、2012年の春頃から体細胞にストレスを与えるとOct4陽性の細胞塊が出来、その細胞塊からキメラマウスが出来るところまでを論文にまとめ投稿を始めていた。』

スフェア研究は「若山先生から指示を受け」て論文をまとめ、ネイチャー、セル、サイエンスへの投稿を開始したということですね。3誌投稿について、自己点検報告書にはこう書いてあります。

2012 4 月にネイチャー誌に投稿したが、不採択となった。(3ページ)
2012
6 6 日にセル誌へ投稿し不採択となった(4ページ)
サイエンス誌に投稿し 2012 8 21 日に不採択となった(4ページ)

セルは投稿日の日付あり、不採択の日付なし。
サイエンスは不採択の日付あり、投稿日なし。
ネイチャーはどちらも日付なし。

記述の仕方がバラバラなんですね。表記に統一性がない時点で公式文書として落第だと思いますが、ネイチャーだけ投稿日も不採択日も正確な日付が書かれていないのが気になります。1495に示した経緯にある、424日の「ハーバード大学が中心となって米国特許仮出願」と427日の理研の「倫理委員会」の動きは、若山バカンティ間での綱引きから理研ハーバード間の綱引きとなっていくようであり、小保方氏がTCR再構成のアドバイスを受けた時期=「小保方氏と西川氏の出会い」が丁度その時期であることにも、何か意味があったのかも知れない。

つまり、時系列を逆転させたことよりもアドバイスの日付を書き換えたことに意味があって、西川氏がスフェア研究の存在を知った直後に倫理委員会が開かれて「理研の研究」として動き始めていることを隠したかったのではないか。論文投稿とアドバイスの時系列を逆転させたのは、若山氏が主体的に動いた研究横取りの構図を誤魔化す狙いがあったのではないか。と。


1526.
実質的に小保方さんと若山さんのふたりで進めた研究の責任著者が、ハーバードのバカンティになっている論文というところに、最初から問題の火種はあったのでしょうね。
以前も触れましたが、小保方さんと若山さんの間の関係性が、互いに手の内を隠しながらも親しく接する内に、小保方さんは若山さんを頼り過ぎて、若山さんは「僕のポスドク」と呼ぶほどお気に入りの「上司と部下の関係」のような錯覚を起こした、かなり歪な関係だったように思われます。

それだけに、問題発覚後の「自分は手伝っただけ」という逃げ方は、やっぱり許せませんね。そして、その手伝っただけという逃げ方は、自己点検チームがそれを後押ししているというか、そういうシナリオに合わせた自己点検報告書になっていることが分かります。
この時系列の小さな綻びからは、自己点検検証委員会の「悪意」が顔を覗かせています。そして、その悪意が向けられている先は小保方さんより笹井さんに対するものであり、自己点検報告書は若山さんの責任をすべて笹井さんに擦り付ける内容になっています。
研究者の方達は怒った方が良いと思いますよ。
~以上転載~

 STAP細胞問題で、若山照彦氏の論文撤回に絡む行動が偽計業務妨害罪にあたるとして刑事告発をする動きがある。受理されるかまだ分からないが、『理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問』ブログを見ると、偽計業務妨害として起訴出来る要件を満たしているように思える。
 私は、若山氏には若山研でいったい何が起きたのか正直に話して欲しいとは思っているが、彼に刑事罰を受けるような罪があったのかは私には分からない。巨悪はもっと他にあって、若山氏もまた巻き込まれてしまった被害者なのかも知れないという気がするからだ。但し、STAP細胞問題に関する責任は、逃げずにきちんと果たすべきだと思うし、小保方さんにES混入犯の汚名を着せた責任は重く、それが刑事告発という事態になったのも仕方ないのかも知れない。

 CDB自己点検報告書の6ページには、こういう記述がある。
2.STAP 論文の作成に関する検証
(1)論文著者らの関与
本委員会の検証によれば、2編の論文の根幹を成す TCR 遺伝子解析による初期 化の立証、キメラマウスの作製、STAP細胞の胎盤への寄与、STAP幹細胞の樹立等 の結果を、それぞれの実験を分担した著者たちが正しいものとして受け入れ、不適切なデータ処理や実験結果の再現性確認の必要性が見過ごされたまま論文出版にまで至ったことが認められた。

http://www3.riken.jp/stap/j/c13document14.pdf

 この「TCR 遺伝子解析による初期化の立証、キメラマウスの作製、STAP細胞の胎盤への寄与、STAP幹細胞の樹立等の結果」というのは、すべて若山研究室での実験結果であり、「STAP幹細胞の樹立」は若山氏の仕事だし、STAP細胞のTCR再構成も「若山研のプログレスレポート」時にはあったとされたものがその後の確認実験で消えていたことは、「若山研メンバーの実験ノート」にも記載されていることで、これが笹井氏らが関与する以前に判明していた事実であるからには、TCR再構成が消えていた事実をスルーしたシニアの責任は笹井氏以上に、実験時の責任者である若山氏に最も大きな責任があるはずだ。

 ところが、自己点検報告書では、若山氏の立場を『若山氏は、小保方氏を理研の客員規程に従ってハーバード大学から受け入れたが、小保方氏は C.バカンティ研究室に籍があり、受入れの目的は技術支援であると 認識していた。そのため、実験計画や結果の判断に深入りしない方針で共同研究を進め、批判的な観点からの議論や詳細なデータの確認を行わなかった。』という若山氏の自己申告をそのまま受け入れ、若山氏の責任を減免している。自己点検委員会は、若山氏が「TCR再構成が消えたことを知らなかった」というあり得ないストーリーを維持するように、STAP研究における若山氏の関与を異常に低く見せかけている。理研改革委員会の基礎資料になっているこの自己点検報告書は、若山氏の責任をすべて笹井氏に押し付けているのだ。これほどおかしな文書が理研の公式文書になっているのは驚きだ。週刊誌には若山氏の話ではないかと思われるものを笹井氏の話に変えたゴシップがあったが、それと同じような責任のすり替えが起きている。


 そもそも、特定法人指定を間近に控えていた理研が石井委員会のような拙速な調査結果でお茶を濁そうとしたりせずに、最初の調査時点で再現実験を含めて研究の根幹についての再調査をしていれば、小保方さんを犯罪者扱いした異常な形ではない、もっとまともな検証実験も出来ただろうし、笹井氏が死ぬようなことにもならなかっただろう。STAP細胞論文の疑義に対する調査をするのであれば、疑義対象者の若山氏に理研外部だからと勝手な振る舞いをさせないよう、直ぐに第三者調査委員会を立ち上げるべきだったのであり、それをしなかったことがすべての間違いの元だったのだ。

 小保方さん達を取り巻く環境には多くの利害が複雑に絡み合っていて、しかもそれがSTAP潰しの方向で利害が一致する形となって、理研の調査を出鱈目な方向に進めてしまったのだが、複雑に絡まった要因のひとつに理研内部の対立構造があるだろう。

 不正疑惑に対して最初に立ち上げられた石井委員会は、理研上層部の意向を受けた(文科省の意向とも言える)恣意的な調査をしていて、これは科学コミュニティからもマスコミからも大きな批判を浴びていた。ところが、そうした理研の恣意的な調査では不十分だと言うのであれば、本来ならば調査の公正さを求めて「第三者」という方向に向かうべきところを、何故か「自己点検検証委員会」という形になったのが、この問題をデタラメなことにしてしまったのだ。

 理研の上層部が行った調査が不十分だからと言って、理研内部の反体制勢力が集まったような理研有志の自己点検チームをそのまま信用し、その情報を鵜呑みにしたマスコミの馬鹿さ加減も呆れるばかりだ。NHKと毎日新聞は、情報リークというエサを貰ってスクープ報道に舞い上がっていた。理研上層部も、理研有志もどちらも理研の人間であり、しかも内部対立的な関係性にある「利害関係者」であることが、すっかり頭から抜け落ちてしまっている。

 岸改革委員会は、そんな理研有志の作文と若山証言と遠藤解析を使って、後はNHKなどの報道で知った情報があれば、笹井氏ら当事者の話など聞く必要もないとして、CDBのことをまともに把握する努力もせず解体提言をした。石井委員会から始まってSTAPに関して次々と立ち上がったこうした各「委員会」は、それぞれが適正手続きを無視して何もかもが狂っているのに、そうした狂った土台の上に立つ桂委員会がいくら辻褄を合わせようとしても、土台が狂っているのだからマトモに仕上がる訳がない。
 冒頭で参照したブログが「根本的疑問」というタイトルになっているように、この不正問題の対応は根本的なところで異常なのだ。


石井調査委員会への根本的疑問
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/15348853.html

理研調査委の不服申立却下決定の根本的間違い その1-5まで

http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/archive/2014/5?m=l

理不尽極まりない理研改革委提言は破棄されるべきである その1-3まで

http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/archive/2014/8?m=l


 そしてこの問題は、BPOから人権侵害を認定されたNHKスペシャルが、クレジットも出さずに人権侵害の限りを尽くしたこととも繋がって来るのだろう。名誉毀損と認定された番組が、番組制作に関するクレジットを出さなかったということは「NHKの看板で小保方さんに対して匿名による誹謗中傷」をしたということだ。このNHKの暴走に関しては、その見立てを裏書きした専門家の影も見え隠れしている。

 昨年末の議論で、改めてブログにまとめ直そうと思っていたのを忘れていたのだけど、書き直すのも大変なのでコピペ。内容は、結論ありきな人達が噂を広める会で、「あの日」に書かれたSTAP幹細胞のTCR再構成の記述に矛盾があるとして、小保方さんの嘘を暴いたと言って盛り上がっているのを見かけた為、「あの日」の記述と調査報告書の間に齟齬はないことを説明したもので、その際に時系列に沿って振り返るうち逆に若山証言に矛盾があることが判明したというもの。

~以下コピペ(一部修正)~
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/57682248.html#comments
7444-7447.
それから、感想さんはTCR再構成の件で小保方さんの嘘を暴いたそうですが、本当にそうなんですか?
「桂報告」「捏造の科学者」「あの日」それぞれ時系列が違っているとの指摘がありましたが、取り敢えず「捏造の科学者」は置いといて、桂報告と「あの日」を時系列に沿って見てみて下さい。桂報告書には「再構成が確認されなかった」という文言が2回登場していている点が注目ポイントですね。桂報告書と「あの日」と時系列を合わせて並べると次のような感じで対比することが出来ます。

1.
(あの日)
STAP幹細胞のTCR再構成については、当初若山研のスタッフによって解析が行われた。その時の結果では調べられた8株のうち2株にはTCR再構成があるようだったが、その実験にはコントロール実験がなく、結果の正確さは担保されていなかった。
(桂報告)
小保方氏は TCR 遺伝子再構成に関する実験を開始し、STAP細胞を含む細胞塊、一部のSTAP 幹細胞に TCR 遺伝子の再構成が見られる~~~~


2.
(桂報告)
STAP 細胞を含む細胞塊、一部のSTAP 幹細胞に TCR 遺伝子の再構成が見られることを CDB 若山研で最初に報告した。
(あの日)
(プログレスレポートについて記載なし)


3.
(桂報告)
しかし、後に 8 系統の STAP 幹細胞の TCR 遺伝子の再構成を確認したところ、再構成は確認されなかった。なお、この8系統は小保方氏が継代培養を繰り返していた細胞であった。
(あの日)
そのため私が後日、自分で確認の実験をコントロール実験と同時に行ったところ、どの細胞株からもTCR再構成は観察されなかった。


4.
(桂報告)
さらに、この実験は小保方氏の依頼で、CDB 若山研メンバーによる TCR 遺伝子再構成の確認実験が行なわれた。しかし、この CDB 若山研メンバーの実験ノートによれば、実験の結果 TCR 遺伝子の再構成は確認されなかった。
(あの日)
(若山研メンバーに確認依頼した件について記載なし)


桂報告書で2回登場している「再構成は確認できなかった」ですが、前者には主語がなく後者の若山研メンバーによる確認実験が『小保方氏の依頼で』行われているのは、小保方さんが自分で確認した実験で見られなかったので、もう一度確認して欲しいと依頼したと解釈するのが自然です。
また、冒頭の『小保方氏は TCR 遺伝子再構成に関する実験を開始し』となっているのは、自己点検報告書でも見られたのと同じく、若山さんの指示で実験が割り振られていたことを隠していた若山証言が基になっているからと思われます。

上記を踏まえて事実の解釈
1.2.プログレスレポートでの報告は若山研スタッフが解析したものを根拠としていた。

3.結果の正確さが担保されていないため、後で自分で確認実験を行ったところ、再構成は確認されなかった。

4.自分でやった実験で確認できなかったので、若山研メンバーに再度確認して欲しいと頼んだ。すると若山研メンバーでも再構成は確認できなかった。


つまり、桂報告と「あの日」の間に齟齬はなく、大きく矛盾しているのは捏造の科学者に登場する「若山研関係者の証言」ですね。
「ところが、小保方さんが翌週にもう一度調べたら、数株でうっすらと痕跡が見えたんです」
捏造の科学には、こうした如何にも怪しげな「若山研関係者の証言」が登場します。週刊誌では「サンプルをコソコソと捨て始めた」という話もありましたが、出所は全部同じ人だと思います。間違いなく虚偽の情報を流している「若山研関係者」がいますよね。

ところで、STAP幹細胞にTCR再構成がないことは、丹羽さんも笹井さんもみな共著者間で共有された情報であったのだし、報告書にも『後の小保方氏自身の実験、および CDB 若山研のメンバーに確認を依頼した実験では TCR 遺伝子の再構成を認めるに至らなかったことから、実験データに不整合が存在したことは明らかである』と書いてある通り、若山さんも当然知っていた情報ですね。「若山研メンバーの実験ノート」にもハッキリ書かれていた訳ですし、客員の小保方さんが若山さんに無断で若山研メンバーを使うなんてあり得ませんよね。

若山さんが論文撤回を決意した理由として、「TCR再構成がSTAP幹細胞で認められないことがプロトコル・エクスチェンジで判明したこと」というのが挙げられていますが、感想さんが蒸し返したお陰で逆に「若山さんの嘘」が判明しちゃいましたね。


7480.

噂を広める会で過反応とか言われちゃいましたが、「小保方の嘘がバレた!」と言って盛り上がってる人達がいたんで「そんなことはないのでは?」ということを7445-7446で時系列に沿って示しただけなんですけどね。嘘つき呼ばわりを訂正するのは「過反応」なのでしょうか。

まあ、小保方さんの「スタッフが解析したもの」という話を信じない人がいるのは分かりますが、「あの日」と「桂報告書」との間に齟齬はないことくらい理解して欲しいですね。で、捏造の科学者に書かれている方の時系列がおかしいので、マスコミに虚偽情報を流している「若山研関係者」がいると指摘しました。ついでに、桂報告書をよくよく見ると、若山さんがTCR再構成がないことを知らなかったということは「あり得ない」ことが分かったので、逆に「若山さんの嘘が判明」とも書きました。

但し、須田記者がまったくの捏造記事を書いた可能性も残っているので、桂報告書が正しいことを前提にすれば、須田記者が捏造記事を書いたか虚偽情報を掴まされたかのどちらかになります。これって陰謀論なんですかね。

まあ、客員の小保方さんが若山さんに無断で若山研メンバーに確認実験を頼んで、尚且つ若山研メンバーからも若山さんに報告がなかったという「あり得ない連絡ミス」があった可能性もゼロではありませんけどね。「普通に考えれば連絡ミス」というのはちょっと私の「普通」とは感覚が違いますね。これって私が「陰謀脳」なのかしらん。おぼさんも少しくらい若山さんの言動を疑ってみた方がいいんじゃないですかね。


7486.

噂を広める会では、また時系列をシャッフルして出鱈目なこと言ってる人がいるようですが、TCR再構成の確認実験は笹井さん達が関わる前の話です。

自己点検委員会鍋島氏の説明。
『8株のうち3株がTCR再構成があることが若山研のプログレスレポートで報告されています。そのあと無くなったという報告はプログレスレポートで報告されていません。12月の笹井先生が論文を作るという段になった時にその8個については既に再構成が確認できない事態になっていたというのが分かっていまして、いつそうなったのかについては小保方氏から聞かざるを得ないのでどの時点かについては分かっておりません。事実だけは笹井氏と丹羽氏と小保方氏が認識していたことは間違いありません。』
https://www.youtube.com/watch?v=VzqtGgG-nXE&nohtml5=False1 1時間11分頃

『12月の笹井先生が論文を作るという段になった時にその8個については【既に】再構成が確認できない事態になっていた』という説明で、笹井氏が関わる以前から判明していたことが分かります。
それにしても、若山研時代の話なのに「小保方氏から聞かざるを得ないので」などと、若山さんの責任を完全にスルーしているところが、この調査の異常さを物語っていますね。

7490.
若山研メンバーの確認実験が、笹井さん達が参加する以前の若山研時代に行われていたことは明らかなので、連絡ミスによって若山さんが知らなかったということはあり得ません。

それを前提にしたひとつの仮説。

笹井さんが論文指導で関わるようになって以降、若山さんの立場は次第におミソ扱いされていて、殆ど議論にも参加していなかったように見えます。だから「責任著者を降りたい」という話にもなったのでしょう。
そして実は、TCR再構成については丹羽さんが「慎重であるべき」と言ったのと同じように、若山さんとしてもTCR再構成は入れたくなかったのではないか。だって消えてしまっているのだから。しかし、笹井さんの手によってどんどん説得力のある論文に仕上がっていく中ですっかり任せてしまった。そして論文はネイチャーに採用され、華々しい記者会見の場にも立った。

ところが、発表直後から間違い探しの祭りが始まり、疑惑をかけられ放題になった挙句に、プロトコルエクスチェンジでさら炎上。その上博士論文画像流用なんて話まで出た。

若山さんにとっては、報道されたように「TCR再構成がなかったことにショックを受けた」のではなく、プロコルエクスチェンジでTCR再構成がないことが「クローズアップされた」ことがショックだったということ。普通であれば、間違いなくSTAP幹細胞を作った若山さんに疑惑が向くことになるはずです。まさに「自分の責任にされてしまう」事態です。
そこで大芝居を打つことにした。3月10日の論文撤回呼びかけと、それ以降の論文撤回にかかるドタバタ劇です。

これはただの妄想ですが、ひとつだけ言えることは、TCR再構成が消えていたことを若山さんが知らないまま論文になったなんてことはあり得ないということです。


7494.

客員の小保方さんが若山さんに無断で若山研メンバーに確認実験を頼んで、尚且つ若山研メンバーからも若山さんに報告がなかったという事態があり得るとのことですが、では、もしもそれが事実であったとして、小保方さんは何のためにそんなことをやったのでしょうか。

TCR再構成の確認実験は小保方さんが(若山氏が作成した)STAP幹細胞は本物だと信じていたからこそ行われたものでしょう

仮に小保方さんがES細胞を使っていたとするのなら、改めて自らTCR再構成の確認実験を行い、さらに若山さんに無断で若山研メンバーに頼んで確認実験をさせるのはおかしな話です。もし自分でES使っているのなら、出るわけないのが分かっていながら自分から進んで確認実験をする訳がありません。しかも若山研メンバーにわざわざ追試依頼するなどあり得ません。それでも、演技で確認実験をしていると言い出す人もいるかも知れませんが、もしそうであればどうして若山さんにその演技を見せないのでしょう。

私はTCR再構成の件を若山さんが知らなかったなど「あり得ない」と思いますが、仮に客員なのにPIに無断で若山研メンバーを使って、尚且つ若山研メンバーからも若山さんに報告がなかったという事態が起きて、若山さんが知らない状態であったとしても、「若山研メンバーの実験ノート」は、どちらに転んでも小保方さんがES混入犯ではない強力な証拠だと言えるでしょうね。


7496.

結論ありき界隈からどんどん若山さんが怪しく見える材料を出してくれますね。

『あの日』P.97
「TCRや。リンパ球からやった実験なんやったらTCR再構成の実験をせなあかん。それがあればリプログラミングの決定的な証拠になる。必要な試薬は、持ってる研究員がいるから手配しとくわ」

>小保方さんは西川先生にこういわれたんですよね。小保方さんにTCR再構成の確認実験をしない、という選択肢はあったんでしょうか??

これは、若山さんと一緒に聞いてる話ですね。
問題になっているSTAP幹細胞の方は、「あの日」によれば若山研スタッフの解析でTCR再構成があると知らされたとしています。これがプログレスリポートで報告されたもので、でもあの界隈では「若山研スタッフの解析」というのは信じないのでしょうから、小保方さんの解析だったということにしても別に構いません。
いずれにせよ、この時の実験がTCR再構成があったとしてプログレスリポートに残っている訳です。

西川さんのアドバイスに対して、絶対にやらなければならないのはここまでです。

で、「あの日」によれば、STAP幹細胞の方にはコントロールがないので改めて実験したとされています。これは報告書の「小保方氏自身の追試で失敗」に相当します。そしてこれは、(若山氏が作成した)STAP幹細胞が本物だと信じていなければやらない実験です。また、実験結果が確実なものだったと確認するためには必要な実験ですね。そこでTCR再構成が確認できなかった。報告書では小保方さんの責任を強調するように「追試に失敗」という表現を使っています。

そして若山さんはこの事実を知らなかったと言う。おかしいでしょ。
西川さんのアドバイスを一緒に聞いていながら、しかもSTAP幹細胞は若山さんにしか作れないというのに、STAP幹細胞のコントロール実験の結果が気にならないというのでしょうか。
~以上コピペ(一部修正)~

2月8日追記:
昨日、将棋ソフト使用の不正疑惑を掛けられた三浦九段のインタビュー記事が出ていたが、これと全く同じことがSTAP問題でも起きていたと言えるだろう。
『告発者の理屈で言えば、私が不正をしてまで勝ちたいはずなのだから、わざわざ私が悪い手を、コンピューターが最善手とは思わない手を指す必要なんかないはずじゃないですか? (昨年10月11日に)連盟から呼び出されたヒアリングでも、私はそのことを強調して伝えたのですが、なぜかあまり相手にされなかったんですよ、そういうことを言っても。』

http://ironna.jp/article/5686?p=2

 このように、最初に決めつけがあると「その結論を得るためにはこれだけの矛盾があるよ」といくら説明しても、そこは無視されてしまうことになる。科学界は理研が出した矛盾だらけの結論で「決着済み」にしてしまっている。
 小保方さんの話に聞く耳を持たなかった石井調査委員会の不正認定と、理不尽極まりない不服申し立て却下の経緯も、こうした反省に立って検証される必要があるだろう。そしてまた、調査委員会とは別に動いていた自己点検チームによる「自己点検報告」が不公正の極みであったこと、理研有志と言われる人達の思い込みが、この事件を間違った方向に誘導してしまったことも明らかにする必要があるし、いずれはっきりするだろう。


 不正調査に関する議論の中で気づいたことがあったのでメモとして。

 CDB自己点検報告書には次のような記述がある。
『このころ、小保方氏は、若山氏の支援を受けてSTAP 細胞から胎盤形成に寄与する幹細胞を樹立する研究に取り組んだ。』

『若山氏は、小保方氏を理研の客員規程に従ってハーバード大学から受け入れたが、小保方氏はC.バカンティ研究室に籍があり、受入れの目的は技術支援であると認識していた。そのため、実験計画や結果の判断に深入りしない方針で共同研究を進め、批判的な観点からの議論や詳細なデータの確認を行わなかった。』


 この件については、反笹井色に染まった自己点検チームが若山氏の一方的な言い分を鵜呑みにしているために、STAP研究に対する若山氏の関与が低いような印象を与え、それにマスコミの同調があったために世論が偏った方向に誘導され、小保方さんに全責任を押し付ける形で若山氏の責任逃れに貢献したという指摘をしてきたのだが、議論の中で下記のような説明を受けて、これはもう少し掘り下げるべき問題ではないかと思うようになった。

http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1061121488.html
「383.A10
実験責任者で、自分の実験なら、これらは全部自分で行うと思います。

私ならそうします。

小保方氏は自分の部下ではないし、自分の実験パートで責任があるなら、自分か自分の部下にやらせます。

小保方氏は、ハーバード大の職員で、まだ理研の人間ではなかったですし、実験責任者が若山氏なら、若山氏のノウハウを他の組織の人に伝授する必要はありません(普通は教えません)から、若山氏が自分でやるはずなのですよ。』

 「あの日」には若山氏がSTAP研究に前のめりだった様子が描かれているが、P91.P92にはこういうことが書かれている。

『増殖が可能になったと報告された細胞培養に関しても、どうしても自分で確認がしたく、「培養を見せてください、手伝わせてください」と申し出たが、若山先生は「楽しいから」とおっしゃり一人で培養を続け、増えた状態になって初めて細胞を見せてくれた。』

『若山先生のところに来た研究員は皆、胚操作を若山先生から直接指導を受け技術を習得していた。しかし、私だけは胚操作を教えてもらうことはできなかった』

 「THE NEW YORKER」には、ハーバードの小島氏の話としてこの主張を裏付ける証言がある。
Obokata resisted working on the stem-cell line; she wanted to remain focussed on the research she had been doing. When Wakayama pressed her, she grew embittered. In Boston,Kojima heard her screaming while reading her e-mail. He recalls that sheshouted at the computer screen, “No! I don’t want to do it!” Kojima asked her what was going on. “Dr. Wakayama e-mailed me so many times,” she told him.“Like, ‘Did you do this assay? Did you do this experiment?’ Anything related tothe stem-cell line, he forces me to do. I don’t want to, because I don’t know how to make it. I tried. I couldn’t.”

(小保方は幹細胞系に取り組むことに抵抗した。彼女は自分がこれまでやってきた研究に集中したままでいたかった。若山が彼女に圧力をかけるようになってから彼女の苦悩は膨らんだ。ボストンでは、小島がEメールを通した彼女の叫びを聞いていた。『イヤ!私はやりたくない!』画面の中の彼女は叫んでいた。小島は何が起きているのか彼女に尋ねた。『若山博士は私に何度も何度もメールを寄越すの。』と彼女は言った。『「この分析は終わった?」「この実験はやったの?」って。彼が私に強要してくるのは、全部が幹細胞系のこと。私はやりたくない。私にはどうやればそれを作れるのか分からないから。私はやってみた。でも出来なかった。』)
 

 これはつまり、若山氏が単なる協力者・支援者であるかのような話はまったく事実と異なり、レター部分の実験は最初から完全に若山氏が実験責任者として主導権を握っていたことを示している。そしてハーバードのポスドクだった小保方さんは、自分が再現性を確認できない実験をやらされていたというか手伝わされていた状態だったのではないか。若山氏はハーバードの研究を横取りするようなことを、客員研究員として来ていたポスドクを利用してやっていたということにならないか。道義的に相当あくどいことをやっていたのではないか。

 こういう疑問を持ったので、専門家の多く集まる「一研究者・教育者の意見」ブログで、専門家の人たちはこのことについてどう考えるかと質問したのだが、この見立てが間違っているとの否定も反論もなかったため、私はこれが当時の若山研究室の実態なのだろうと見ている。証言を総合すれば上記のような状態であったと推定されるわけだが、このように若山氏を強く非難することになるものは、事実として確実なものでなければ専門家としておいそれとは同意しづらい内容でもあるし、若山研の内情は想像の域を出るものではないためにノーリアクションだったのだろう。


 しかしいずれ、自己点検チームが事実認定を間違って不公正な調査が行われた証拠ともなるこの問題は、もしも裁判となった場合には重要な争点になることは間違いないだろう。

 小保方さんのホームページのデータについて、代理人の三木弁護士から『理研CDBSTAP検証実験の間に撮られたもので、8月の初旬に検証実験チームで共有されていたもの』という説明があった。

https://www.facebook.com/hideo.miki/posts/1061258997287464

 以前、このデータに関して、STAP問題をメシの種にしている科学ライター粥川準二氏が理研本部に問い合わせた際には以下のような回答を得ている。

 「このグラフが何のバックデータに基づくのかは定かではありません。(STAP現象の)検証においても、たくさんのデータを取っていますが、公開したものが公式のものです。もちろん生データもすべて記録しています。公開していないものも含めて、全てのデータの中で絶対にないとはいえませんが、私どもで調べた限り、一致するものはありません。(ホームページについて)個人のつくったものにはコメントできるスタンスにはありません」(広報室)
https://thepage.jp/detail/20160410-00000002-wordleaf?page=2

 その後、理研に情報公開請求をした人物がいて、理研から「該当する文書が存在しないため、不開示」という回答を得たことを根拠にデータ捏造疑惑を拡散させている。
 そういうこともあってか、理研が外部からの問い合わせに対してどのような返答をしているのか、今回弁護団が尋ねたところ、データに関する情報公開請求を受けた場合には、『理研としては「該当する文書が存在しないため、不開示。」、加えて「当研究所に残っている記録の中には、当該写真に該当すると言える画像はありませんでした。」とも付記しています』との回答があったそうだ。情報公開請求に対して、あたかも「データが存在しない」かのような回答をしていることについては、『理研が公式に公表・保管するデータは検証実験後半からのもので、それ以前のものは理研として正式に管轄していないために、上記のような回答にならざるを得ない』としている。 

 データの開示請求に対して『公式に公表・保管するデータは検証実験後半から』とはいったいどういうことだ。『それ以前のものは理研として正式に管轄していない』というのも意味が分からない。「都合の悪いものを組織的に隠蔽しています」と言っているようにしか見えないのだが。
理研の回答についてはこちらのブログでも疑義が呈されている。
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17384155.html

 ところで、このデータが20148月初旬に共有されていたものということは、小保方さんが実験手技の勘を取り戻すために行われた予備実験のデータということになるだろう。
 827日の検証実験中間報告で、相澤慎一氏が『五輪の試合前に、自分のグラウンドで9秒4を出したとしても何の記録にもならないでしょ。』と述べているが、「公式に公表・保管するデータ」という意味が、予備実験の「参考記録」と本実験の「公式記録」という分け方で区別されていると解釈すれば、「実験後半」云々という理研の回答も理解出来ないこともない。しかし参考記録であっても実在するデータには変わりなく、それを微妙な言い回しで「存在しない」かのように公表するのはアンフェアだろう。

 理研の言う「公式に公表・保管するデータ」とは、この検証実験における予備実験として制約のない中で出した「参考記録」が無視され、大きな制約を掛けられた中で出した結果が「公式記録」ということになっているようだ。そして、小保方さんのホームページにある画像は、理研が公式記録と認めていない参考記録のデータを公開したということなのだろう。

 陸上競技では「追い風参考記録」というのがあるが、理研の記録はその逆になっている。予備実験の無風状態で出した結果が「参考記録」となり、大きな制約を掛けられる向かい風で出した結果が「公式記録」となっているということだ。しかも参考記録は「なかったこと」にされている。検証実験のルールとして強い向かい風を与えることが決められており、ルールに従った「公式記録」ということになるのだろう。
 しかし、果たしてこれで「科学的検証」が出来たと言えるのか。
やはり、どう見てもこの不正調査はおかしい。

 小保方さんが大学院生時代に書いた論文の撤回が先日報じられたが、これは小保方さんの問題というよりも、大和研でも若山研同様にオリジナルデータをチェックしていなかったという話であり、「DORAのブログ」で指摘するように『小保方氏の所属した研究室だけがたまたまそうだったなどとは非常に考えにくい』話だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/nx3262p0yz057j/14255624.html
 毎日新聞等一部の新聞が「小保方さんが出したデータの不備」を強調する報道をしているが、本来、この撤回について正確に報道するなら「東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設の大和研究室で行われた研究に関する論文(責任著者:岡野光夫セルシード社外取締役)が、筆頭著者を除く共著者3人の申し出により撤回された」とするべきだろう。前にも書いたように、私はこの撤回は「STAP騒動に関する一連の問題すべてが、捏造常習犯小保方ひとりでしでかしたこと」という形にしてしまい、大学院教育の欠陥を誤魔化し保身を図ろうとする早稲田大学先進理工学研究科からの工作であるという「陰謀論」で捉えているが、この論文撤回も石川智久氏の刑事告発同様、とんだ「やぶ蛇」になるだろうと私は思う。

 そもそも、筆頭著者に無断で論文撤回などやって良いものなのか。既に指摘されているように、論文共著者達は小保方さんと連絡を取りたければ代理人を通せば簡単に連絡は付く筈であり、小保方さんに「無断で」撤回を決めたことはまず間違いないだろう。ネイチャープロトコルが連絡を取れないとしているのは、小保方さんは既に「科学コミュニティの人」でなくなっているのにも係わらず、代理人を通して接触する努力をしなかったというだけの話だろう。

 話を戻すと、結局、若山研と同じような問題が大和研でも起きていたということは、DORA氏も指摘するように『どこの研究室でもフツーにやっていたこと』の可能性があり、これを契機に東大加藤研の問題も再度クローズアップされ、「ガチ議論」 の匿名A氏のような存在によって業界の「腐敗体質」が監視され、いずれマスメディアからも糾弾される方向に進むことになるかもしれない。

 STAP
騒動で見られた科学者社会の小保方バッシングは異常なものだったが、一般社会の常識としては他者に完璧を求め「キレイゴト」を言う人間ほど信用できないものはない。STAP騒動であれだけ騒いだ人達は、本気で不正をなくしたかった訳ではないことは、「捏造にもっと怒りを」という看板を掲げながら、匿名A氏の不正告発に対して誰も反応しなくなった「ガチ議論」の現状を見れば一目瞭然だ。

 「あの日」以来、科学者達の「狼狽」とも受け取れる反応を多数目にするようになった。保守的な人達の悪あがきで、また人が死ぬようなことにならないように、出来るだけ早くに警察の介入による解決を期待したい。この流れは、手記によっていろいろ不審な行動が指摘されている若山教授だけでなく、得体の知れない圧力によって論文撤回に応じたようにも見える大和教授の身も危険かもしれないと思ってしまうのは考えすぎだろうか。

STAP細胞問題について、「反オボ」の論理的不整合を科学的な面で批判している「DORAのブログ」では、STAP細胞論文における若山氏の責任問題について論じられている。DORA氏は、若山氏が「こういう図が欲しい」と言ったことが捏造教唆に当たるという論を展開しているが、それは強引すぎるという反論が科学界の人と思われる人からなされている。その人の論理の根本にあったのが「ところが、キメラがフェイクだった」というものだが、それを「前提」としているところに、私は騒動の縮図を見た気がする。
確かに桂報告書の結果を信じれば「キメラはフェイク」と見なすことになる。だから、それを前提とすることが特に間違った論理展開であるわけではない。が、桂報告書は相当疑わしいものではないかというのが現在の状況である。「キメラがフェイク」については、STAP事件の根幹をなすものだ。そして、若山氏が「キメラはフェイク」と思い込んでしまったところから、悲劇は始まっている。

ここからは完全な妄想になるので、その点はあらかじめ断っておくが、STAP騒動の悲劇は、若山氏の耳元に「小保方晴子は詐欺師」と囁きかけ唆した者がいて、それを信じた若山氏がマスコミと一緒になって大暴れしてしまった末に起きてしまったものではないだろうか。

例えば、日本分子生物学会理事の近藤滋氏はツイッター上で公然と小保方氏を「詐欺師」呼ばわりしていたり、テレビに頻繁に登場していた上昌広氏は「「小保方さんが実験している姿はあまり見たことがない」「彼女はまともな研究者ではない」という「噂話」をマスコミに流したりしているが、どちらも小保方氏とは会ったこともないはずだ。

こういった、伝聞や思い込みで人物像を決めつけるタイプの人間が理研の中にいたとして、若山氏の耳元に「小保方晴子のbehavior」について、あることないこと吹き込んだ上でマスコミを紹介すれば、素直な若山氏が自分が詐欺師に騙されたと思い込んで、共著者間での話し合いもしないまま「いきなりマスコミの前で撤回呼びかけ」という意味不明な行動を取ったのも理解できないこともない。

あとは、業界総出で若山さんを神輿に担いでワッショイワッショイだ。理研内部の権力闘争と、ライバル研究者の反STAP勢力と、笹井さんや理研に嫉妬する大学教授たちと、「不正は許さん!」と言う正義な人達と、マスコミと、それらの利害が一致して怒濤のSTAP騒動が起きてしまった。

この、若山氏を唆した人物は、理研の中でそれなりの地位にいてNHKに情報をリークしまくっていた。そして、NHK記者も若山さん同様その人物をとても「信用」していた。その結果がNHKの執拗な小保方バッシング報道であり、例のNHKスペシャルだった。

って、コナン君が言ってました。

STAP細胞論文に関する不正調査の最終報告書である桂報告書には、小保方氏からのオリジナルデータの提出がなく、そのため論文データとの照合ができなかった旨が記されており、その事実が小保方氏が捏造を行った傍証だとする言説がある。それに対する反対意見を書くうちに、少し整理できたものがあるのでそれを記しておきたい。

小保方氏が、自分が行った研究に対して疑義を呈されているのに元データを提出しないのは、確かに研究者として非常に「不誠実」な態度に見える。データ提出の拒否は言わば黙秘権を行使するようなものだが、このことが小保方氏に対して疑わしい印象を与えてしまっているのは確かだろう。しかし、実はその前に調査者側の「不誠実」が先にあるということは、理研の不正認定のあり方を見れば明らかだ。

当初、理研の石井調査委員会は、疑義が指摘された論文の体裁上の問題のみを調査した。そして、単なる画像取り違えと、結論に影響しない不適切な加工程度の問題で、理研の規定では解雇処分となる「不正認定」をしつつ、小保方氏抜きでの検証実験を進めようとしたのが理研である。これは「小保方クビにして成果は横取り」にしか見えない

小保方氏は、これに対して調査のやり方そのものを不服として「理研以外の第三者による再調査」を求めて不服申し立てをしたが、理研はそれを却下し「不正が確定」した。この時点でもう小保方氏は懲戒処分を待つ身であり、これは理研の規定では懲戒解雇または諭旨解雇に相当する。

しかし、研究自体が捏造ではないかとの疑惑が解決されていないため、不正調査は理研改革委員会から桂調査委員会の調査へと引き継がれた。ところが、小保方氏は既に「不正が確定」しているので、本来、この調査に協力する義理などない。データを提出したからと言って石井調査委員会の決定が覆る訳でもなく(この流れの異常さは前にも指摘)、であれば、将来どこか別の場所で研究をやり直すためにデータ提出を拒むのはある意味当然のことだろう。信用の置けない調査者に対して頑なにデータ提出を拒み、再現実験だけに身の潔白を晴らす望みを賭けていたということなのだろう。

こうした異常な流れがあるため、小保方氏を一方的に責めるのはおかしいということを私は以前から主張してきたが、世界中の誰も再現できていないため「STAP現象など存在しない」を前提とした異様な空気に支配された中では虚しいだけだった。○
「STAP騒動のこと」「科学者社会は何をしたのか」

が、海外の研究チームから「STAP現象」と同様のものが報告された今なら、不正調査を最初から見直そうという「良心的な科学者」も出てくるのではないかと期待している。

桂報告書の「STAP細胞はすべてES細胞由来」とする結果は、遺伝子解析で細胞的には辻褄があっていても、その結論では人間の行動としてはまったくあり得ない不合理さがある。○
「世界三大不正」 ○「小保方晴子氏の行動原理」
誰もが感じるこの矛盾に対して、正面から異議を唱えるには「誰も再現出来てない」の壁が立ちはだかっていた。だから、小保方批判に熱心な科学者達やそれを鵜呑みにしたマスコミでは、この大きな矛盾から目を逸らし「STAP現象など死にかけの細胞を勘違いしたオボちゃんの妄想」として片付けられていた。特に、NHKの報道姿勢は完全にこの決め付けを前提としたものだった。

ところが、刺激によって細胞がリプログラミングされることが海外で実証され、STAP実験で見られた現象が死にかけの細胞ではないことが明らかになった。「世界中の誰も再現できていない」の壁は無くなったのだ。
こうなってくると、桂報告書の矛盾について今度は「細胞の辻褄合わせ」が間違っているのではないかと考えるのが自然だろう。

もう一度言おう。
いま科学者がやるべきことは、「あれは本当にES細胞だったのか」ということを見直すことであり、マスコミがやるべきことは、小保方氏に「絶対にSTAP細胞を再現してください」と言い残して亡くなった故笹井芳樹博士が「真偽の判断には理研内外の予断ない再現検証が必要である」と言っていた「STAP現象」と同じものが、海外の研究チームから報告されているという事実を報道することだ。

ところが、科学と社会の架け橋であるサイエンスライターは、いまだに
「研究不正とSTAP現象とは別物」だと言い張って現実を見ようとしない。ちょっと考えれば「ES細胞による偽装」という研究犯罪と、STAP現象のあるなしが別問題であるはずがなく、問題の核心から目を背け続ける科学ジャーナリストなど存在する意味がない。

そして改めて思ったのが、これは典型的な冤罪事件なのだろうということだ。この事件では、厚生労働省村木厚子氏の冤罪事件におけるフロッピー改竄と同じような問題があったのではないかという思いが、いま、私の中で強まって来ている。
「正義の暴走」「みんな単純な話を求めている」

STAP騒動の不幸は、kahoの日記「STAP細胞など存在しない」のレポートと、大隅典子日本分子生物学会前理事長のブログ「仙台通信」でまことしやかに噂された「杯様体」説が、NHK藤原淳登記者など科学記者達に「STAP細胞はES細胞に間違いない」という確信を与えてしまったことだろう。

先般、海外の研究チームから「STAP現象」と同様のものが報告されたというネット情報を見て、やはり遠藤氏の仮説は間違っていた可能性が高いと改めて感じている。ただ、遠藤氏がアクロシンとトリソミーで「STAP細胞など存在せず、あれはES細胞に違いない」と確信していたこと自体は、自分の仮説を確信するというのは研究者に良くあることだろうから、責められるべきことではないとも思っている。

想像するに、遠藤氏は論文のデータにSTAP細胞で使われるはずのないおかしなものを発見し、自分の仮説を著者らに突きつけたとき納得のいく回答が返ってこずに、笹井氏からは「もう少し慎重に調べなければならない。今は公表すべきではない」などの回答があったのだろう。それに業を煮やした遠藤氏が「kahoの日記」を始めて、社会に訴え始めたのだろう(この件について私は「公益通報に”類する”もの」という評価を一応している)。しかし、これは不正揉み消しなどではなく、単に「自分の見解を上司に一蹴されただけ」という見方も出来るだろう。

そして、この流れは若山氏の論文撤回呼びかけへと繋がっている。若山氏も、データにおかしなものがあり、「信じられなくなった」ということで、共著者に論文撤回を呼びかけるところまでは理解できる行動だ。

しかし、ここからが問題なのだが、若山氏はいきなりマスコミの前に出るのではなく、笹井氏らとしっかり話し合うべきではなかったか。なぜ若山氏は話し合いもせず逃げ出したのだろう。遠藤氏の仮説もまるで「真実」であるかのごとく流布させるのではなく、学会内部で慎重に検討されるべきものではなかったか。

ところがそうならなかったのは、遠藤氏と若山氏を神輿に担いだ人たちがいるからだ。以前から批判している日本分子生物学会理事長以下理事達や、遠藤氏の後ろ盾となった理研内部の人達の責任が大きい。彼らは、遠藤氏の仮説を無批判に支持して、若山氏の言い分を丸ごと鵜呑みにして、学界の権威の立場からSTAP潰しに向かう発言を繰り広げた。

マスコミもすっかりそれに同調して、リーク報道合戦。あまりに出鱈目すぎやしないだろうか。
STAP細胞など存在しないのですから」から始まったこの狂乱は、論文著者達の周りで何が起こっていたのか最初から見直されなければならないだろう。

そして今、科学者がやるべきことは、「あれは本当にES細胞だったのか」ということを見直すことであり、
マスコミがやるべきことは、小保方氏に「絶対にSTAP細胞を再現してください」と言い残して亡くなった笹井氏が「真偽の判断には理研内外の予断ない再現検証が必要である」と言っていた「STAP現象」と同じものが海外の研究チームから報告されているということを報道することだ。

 STAP細胞に関する研究不正問題に対する科学者社会の対応が滅茶苦茶であることは以前から指摘してきたが、その原因として、この問題が最初から科学の世界の枠を超えていることに科学者達が無自覚過ぎたことがあるだろう。STAP問題は昨年1月末に理研が開いた記者発表直後に社会現象化していた。そんな中で論文に多くの疑義が指摘され、日本社会全体を巻き込んだ大スキャンダルになっていたのだ。ところが、そういう中で「科学のルール」を大上段に構え、当事者達の人権も蔑ろにするような人々が「専門家」の中に数多く存在していたことが事態を悪化させてしまった。

 そもそも疑義の早い段階から、理研横浜の遠藤高帆氏が当事匿名の内部告発者として「
STAP細胞など存在しない」とネットを通じ広く社会に向けて発信し、論文を読んだ科学者達の間でも研究自体が捏造ではないかと疑われていたのだが、そうした問題に対して、不正調査は科学的手続きに基づき粛々となされるべきという建前をかざしながら、個人の人格にまで踏み込む発言を繰り返すという呆れるほどの多重基準で、マスコミやネットを通じて社会に向けて情報発信し続けたのが科学クラスタだった。その一方で、世間からの「STAP細胞はあるのかないのか」といった声を科学的ではないと切り捨てるという彼らの出鱈目さには本当に呆れる他はない。「STAP細胞がある」という著者が居て、「STAP細胞は存在しない」と言う内部告発者がいたら、世間が「STAP細胞はあるのかないのか」の話になるのは当たり前の話ではないか。

 STAP
問題が拗れたのは、もちろん派手な広報で世間の大注目を集めた論文に多数の疑義が出された際の理研の対応の拙さのせいであり、石井調査委員会が下した本丸を避けた不正認定のせいだろう。研究そのものが捏造だったのではないかと疑われたものに対して、調査委員会は図表に捏造・改竄があるといった論文の体裁上の問題で不正認定をして幕引きを図ろうとした。これは裁判で言えば殺人が行われた疑いがあるのに、器物損壊罪で起訴して判決を下してしまったようなものだ。殺人の疑いがあるのなら最初から殺人罪で起訴しなければならなかったのに理研はそれをしなかった。不正調査に対する当事の「STAP細胞はあるのかないのかの圧力」は、科学コミュニティも、マスコミも、世間も、被告人も誰一人納得することのない間違った裁判のせいだ。そして被告人は有罪判決を受けた器物損壊の件で理研と争っていたのに、周りは起訴されなかった殺人容疑で理研と被告を責め立てた。

 本来、こんないい加減な裁判が行われた場合には、高裁により一審判決は破棄され審理は差し戻されなければならない。差し戻しとは即ち「再調査」である。本来なら差し戻して再調査(再現実験を含む)をしなければならなかったのに、分子生物学会理事長を筆頭に科学者達は総出であらぬ方向に向かっていった。理研が行った裁判自体を不服としている被告人の言い分をまるで無視して、頭から有罪と決め付けた被告人を処罰するためにもっと重大な殺人罪を審理せよと理研に詰め寄ったのだ。そうして小保方氏の不服申し立ては問答無用で却下され、仕切り直して再調査という本来あるべき形に向かうことは出来なくなった。こうやって「日本分子生物学会理事長」大隅典子氏を筆頭とした科学コミュニティは、理研の対応に対して脇から銃を乱射し続け事態を引っ掻き回した。
 理研の迷走に拍車をかけたのは世間でも政治家でもなく、科学コミュニティの方なのだ。そして、理研改革委員会も同じく一審の被告人有罪判決を支持した上で、一審の審理が不十分だという訳の分からぬ二審判決を下した。そしてそのグチャグチャな流れを受け継いで桂調査委員会が最高裁判決を下したのだ。

 科学コミュニティは、死者が出るほどに問題が拗れたのをマスコミのせいにしようとするがそれは違う。過剰なバッシングについてはマスコミの責任は大きいが、それ以上にそれを誘発した科学者たちの出鱈目さに最大の責任がある。「分子生物学会理事長」大隅典子氏ら権威者達の無責任な言動や、岸輝雄委員長の下での改革委員会という権威の決め付けによって、マスコミや世論に「正義」の大義名分が与えられ、バッシングは苛烈さを増したのだから。そして今、もしかすると問題は取り返しの付かないところまで来ているのかもしれない。

 不正調査の最終報告書である桂報告書に対しては、ネット上で専門外の人達から色んなアラが指摘されているようだが、結局情報不足でネット議論で結論を得ることは難しいようだ。しかしその議論を見ていると、やはりご都合主義的な強引な解釈でSTAP=ES認定されているように見える。もしかしたら桂報告書は科学者の間では「触るな危険!」みたいな状態になっているのではないかという気さえしてくる。あまり深く突っ込むと「日本の科学者の恥」を世界中に晒すことになる、みたいな。
 しかし、もしも桂調査委員会がES認定した根拠について強引な解釈がご都合主義的に行われているのなら、学会の関係者は科学者としての矜持を持って真剣に再検証すべきではないだろうか。学会内から調査結果に対してこういった声は挙がっていないのだろうか。

 故笹井芳樹博士が亡くなってすぐの頃に見たテレビで、故人が「細胞を謙虚に見ていると秘密をチョロチョロっと教えてくれるんです」と楽しそうに話した様子が私は忘れられない。この場合の「謙虚に」とは「一切の先入観なく」というニュアンスだと思うが、これが本物の科学者の姿勢なのだと感じた。私は今でもあの言葉を思い出すたびに、テレビの中で研究に対する純粋な思いを楽しそうに語る姿と、先入観によって決め付けられ追い詰められた笹井氏の無念さが交互に胸に突き刺さり涙が溢れてくる。
 STAP問題について積極的に発言していた研究者達の中で多く見られた、ものごとを先入観を持って決め付ける人たちには、細胞は”絶対に”秘密を教えてはくれないだろう。

 日本の科学者たちは、桂報告を”なんとなく”受け入れてしまっているようにも思えるが、本当にそれで良いのだろうか。STAP騒動の顛末を見ていると、このままでは私は今後日本の生命科学が発展することはないだろうと感じている。いくらNHKが一押しで生命科学の特集番組を作りまくって人々の興味をそそろうとも、その担い手が日本で育つことはないだろう。

 私は、この問題に対しては当時「日本分子生物学会理事長」だった大隅典子氏の責任がもっとも重大だと考えているが、その次に罪深いのは九大の中山敬一教授だと思っている。この人は、STAP問題に対する「決め付け」の先頭を走っていたような人物だ。彼は研究倫理専門家として頻繁にテレビ出演し騒ぎを煽り立てていたが、彼の中では初めっから完全にSTAP問題に対するイメージが出来上がっていたようだ。

 彼は文藝春秋20146月号『小保方捏造を生んだ科学界の病理』という文章を書いていて、小説「リング」に登場する貞子の母「山村志津子」のモデルとなった御船千鶴子の「千里眼事件」を例に挙げている。
http://diamond.jp/articles/-/52870
 ここでは他にもシェーン事件など既知の事件になぞらえて好き勝手なことを書き散らかしているが、彼のイメージでは、小保方氏が貞子の母「山村志津子」で、笹井氏が貞子の父「伊熊平八郎」という設定なのだろう。ならば、「生き別れた息子」たるSTAP細胞は貞子ということになるのか。

 今年の1月下旬に理研OBの石川智久氏から「小保方晴子を刑事告発する!」として提出された告発状が、先月半ばに「被疑者不詳」の窃盗事件として受理された。これは、石川氏の意図した方向とまるで違う方向で捜査されているのだろうと私は見ている。私は、警察の捜査が余計な圧力を受けず進めば、もしかしたら事態は一変する可能性もあると思っている。そしてもしSTAP細胞が実在したとしたら、それは貞子の怨念により
「リングウィルス」となって日本の科学界を壊滅に導くことになるのかもしれない。

NHKのスクープとして320日に流れたニュースについてもう一度考えてみた。かなり妄想が入っているのでその点は断っておきたい。

 STAP細胞の問題で、万能細胞作製の決定的証拠とされた緑色に光り出す細胞について、小保方晴子元研究員が去年11月、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言を調査委員会にしていたことが分かりました。4月の記者会見の発言とは異なる内容で専門家は、理研は、詳しい証言内容を明らかにすべきだとしています。緑色に光り出す細胞は、体の細胞が、万能細胞に変わったものだとされ小保方元研究員らが去年1月の記者会見でもSTAP細胞が出来た決定的な証拠だと映像などを発表しました。

 これに対して、多くの専門家からは細胞が死んだ時に光る「自家蛍光」という現象でSTAP現象とは関係がないという指摘が出ましたが、小保方元研究員は、4月の記者会見で自家蛍光ではないことを確認していると否定していました。

 ところが、NHKが去年11月に小保方元研究委員が調査委員会に証言した内容を入手したところ「自家蛍光なんじゃないかとかそこまで思ってなかった」と話し、委員から「調べれば簡単に分かりますよね」と尋ねられると「やってなかった」「甘かった」などと答え、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言をしていました。

 映像は、自殺した笹井芳樹元副センター長がSTAP細胞を信じる根拠だと話していたもので理化学研究所の対応にも影響を与えたと指摘されています。東京大学医科学研究所の上昌広特任教授は「真相解明が遅れるなど重大な影響が出たおそれがある。STAP細胞は否定されたが小保方氏自身がどう説明したのか理研はもっと明らかにする必要がある」と話しています。これについて小保方晴子元研究員の見解を、代理人の弁護士を通じ求めましたが、回答はありませんでした。

このニュースがどういう経緯で流れたのか推理してみる。
STAP問題はリーク報道がやたらと多いのが特徴的だった。その情報源はいくつもあってNHKは情報源をたくさん持っている。私は、STAP問題におけるリークの動機は最低三つあると思っている。巨大な罠があったという陰謀説だともうひとつ増えるが、それはこの際除外する。三つとは、正義感によるもの、私怨によるもの、煙幕的に情報をコントロールしようとするもの。

そして、今回のリークは「正義の有志」でもなく、私怨によるものでもなく、理研本部を守ろうとする勢力による可能性が高いのではないかという気がしている。情報の内容から見て組織の上の方から得たと思われるからだ。


3
20日は野依理事長が記者会見を開き、STAP問題の実質的終結宣言が出される日だった。そのタイミングで流されたニュースだったため、このまま終結することが許せない「理研有志」の義憤によるものかと最初は考えた。そしてNHKの記者も強い正義感で「このまま終わらせてたまるか」という気持ちがあり、この情報に飛びついたのだろうと。しかし、良く考えるとどうも情報の質が下っ端の人間が手に入れるような性質のものではなかった。また、後に藤原記者が書いた記事で情報の中身が判明したが、先日指摘したように特にスクープと言えるほどの重要証言でもなく、隠蔽された事実を暴露すると言った性質の資料ではなかった。証言内容は不正問題とは直接関係がなく、単に小保方氏の未熟さを指摘する意味合いしか持たない中身であった。

ここで、改めて320日のニュースを見てみる。
このニュース原稿の書き方と後の記事を比較すると、もしかしたらこの時点では資料そのものはまだ入手しておらず、「いつもの情報源」からメール程度で「こういう話があるよ」というリークを受けた状態だった可能性もあるように感じる。いつもの信頼できる情報源であれば、紙ベースの資料がなくても報道される可能性もあるのではないか。そして、「いつもの情報源」がこのタイミングでリークした理由は「野依会見」と関係しているのは間違いないだろう。その動機だが、「このままでは終わらせない」という記者の思いとは別の、野依会見のニュースで予想される理研批判を、滅多に表に出てこない小保方証言というインパクトのあるニュースで国民の目を逸らしたい意図があったのではないだろうか。つまり、このリークには理研本部を守りたい意思が働いていたということだ。もしかしたら、今回の情報源は調査関係者自身ではなく、文科省からの出向者などの事務方なのかも知れない。
NHKSTAP報道は個人攻撃の度合いが強く、結果的に理研本部を守る方向に力が働いているのだが、もしかしたらNHKの「取材班」は、文科省と理研本部の情報コントロールに踊らされているのではないだろうか。そんなことを思ったりふとグルなのかとも思ったり。

 理研の運営・改革モニタリング委員会の議事録にこういう一文がある。

 『小保方氏個人の故意ということで済ますことができれば話は単純だったと思うが、第二次調査委員会の結果それができなかったので、理研の管理体制や組織体制の問題に大きな疑念が残ったままになってしまった。』

 理研にしてみれば小保方氏個人の故意で済ますことができれば何よりのことである。ここから読み取れることは、STAPの調査は最初から最後まで「小保方氏個人の故意」に焦点を当てているということで、これは冤罪事件の典型的パターンだ。


 理研は最初からずっと小保方氏個人の故意ということで終わらせたがっていた。そして、桂調査委員会の最終報告では、STAP細胞とされたものが実際はES細胞であったとほぼ断定され、偶然のコンタミは考えにくく故意により混入された可能性があるが行為者の特定は難しいとされた。もしも、小保方氏がES細胞をSTAP細胞だと偽って共著者達を騙し続けていたのなられっきとした犯罪行為である。
 桂報告書にあるように、誰かが故意にES細胞を混入させ実験計画と異なる不正な実験にしていたのなら、行為者が特定できないだけで『告訴の要件に該当するような疑義がない』とはならず、被疑者不詳での告訴は可能である。影響の大きさからして「偽計業務妨害罪」の告訴は受理されるだろう。理研に立証責任があるわけではないので、故意である「可能性が高い」という専門家の意見があれば問題なく事件として扱われるだろうし、捜査の結果、嫌疑不十分で立件出来なかったとしても理研には何の責任も生じなければ、被疑者不詳での告訴であれば訴訟の危険もない。


 理研が小保方氏の単独犯行の「可能性が高い」と認識しているのであれば、理研には積極的に告訴すべき理由がある。なのにそれをしなかったのだから、小保方氏の故意による混入の「可能性は低い」と判断するのが妥当だろう。そして、真相は藪の中だ。
 結局、告訴検討云々は組織責任から目を逸らすためのブラフでしかなかったのだ。こうして理研は小保方氏側から訴訟を起こされる危険を避けつつ故意の可能性を示唆することで個人の責任を強調し、文部科学大臣に「一定の目途が立った」と言わせることに成功した。

 この1年間の報道を振り返ると、毎日新聞とNHKの報道量が突出していたが、両者の報道の質は異なっていた。NHKの場合は徹底的に個人攻撃を続けていて、結果的に理研本部の思惑通りの流れを作っており、その方向性が他の報道も牽引することによって、新聞等での組織批判が相対的に目立たなくなっていて、それが特定国立研究開発法人化への道筋をつけるのに一役買うこととなった。NHKはジャーナリズムの反対側にいる。

STAP細胞論文に関する懲戒処分についての記者会見の際に、理研は刑事告訴の可能性について検討するとしていたが、告訴は見送られることとなったとの報道があった。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150316-OYT1T50081.html

この告訴見送りは事実を推定するにあたってわりと大きな意味を持つ。

もしも理研が、小保方氏が単独でES混入をした可能性が高いと判断していた場合、暴挙としか言えない石川氏の場合と違って理研には告訴するだけの根拠があるし、刑事告訴し事件化した方が詐欺師に騙された被害者の立場を取れるので、理研にとって大きなメリットがある。小保方氏が単独で詐欺行為を働いていた場合、理研が小保方氏を守る理由などどこにもないわけで、被疑者不詳の偽計業務妨害罪で告発して捜査を司法に任せることで、名誉毀損などの訴訟の危険を負うこともなく真相解明に繋げることが出来るし、それが理研の信用回復のために最も効果的な対応と言えるだろう。

もし本当に誰かが故意に混入させた可能性が高いのであれば『告訴の要件に該当するような疑義がない』とはならないわけで、仮に捜査が行われた結果として犯罪性が認められずに立件に至らなくても理研には何の責任も生じない。理研は被害を報告すれば良い事なので、そこに犯罪性があるかないかは理研が立証すべきことではない。
なのに告訴をしなかったということは、理研本部も小保方氏はやっていないと認識している可能性が高く、それは即ち石川氏が刑事告発した窃盗事件も存在しないということだし、そうなると告発者側に何らかの嘘がある可能性も出て来る。あるいは、不正調査にあたって関係者がなんらかの不法行為を働いていて、それを表沙汰に出来ないという可能性もあるかも知れない。
いずれにせよ、小保方氏が故意にES混入をした事実はなかったと言って良いだろう。

とあるお店で幽霊騒ぎが起きました。
そのお店では妖精が見つかったというニュースが話題になったのですが、妖精を見つけた子供がチョコを万引きしていたことが後から分かりました。大人たちは「手癖の悪いアイツのことだから、客を殺してその幽霊を自分たちに見せたのに違いない」と言ってみんなで子供を責め立てました。子供は「チョコは食べたけど盗んだつもりはなかったんだ。でもそれは悪いことだったんだよね。ごめんなさい。でも僕は人を殺してなんかいないよ。みんなが見たのは幽霊じゃなくて妖精だよ。」と言いました。大人達はみんな「幽霊の正体は妖精なんかじゃなくて人の死体に決まってる」と言いました。

店長さんが出てきて「この子は泥棒です」とだけ言って、幽霊のことを誤魔化そうとしました。それを聞いた近所の子供やおばさん達は「幽霊のことはどうなったんだ。チョコを盗むような子供は人を殺したに決まってる」と大騒ぎです。


幽霊騒ぎが大きくなって収まりそうにないので、店長さんの依頼で幽霊調査隊が出来ました。聞き取り調査では、子供はチョコ以外にアイスクリームも食べていたことが分かりました。さらに調査隊に協力する調査員がお店の中にあった幽霊の標本を見つけて詳細な検視をしました。検視したのはお店の店員でした。店長さんと仲が悪いことで有名です。
その頃、妖精を見つけた子供は自分が人殺しをしてないと証明するために妖精を捕まえようと頑張りました。でも結局妖精は現れませんでした。検視の結果、子供が見つけた妖精の正体はどうやら死体らしいということも分かりました。ただ、この死体が事故死なのか他殺なのかは分かりません。

調査員の報告を受けた隊長が「事故死ということは考えにくいので恐らく他殺と思われます。犯人は分かりません。」と言いました。
ある人は「論理的帰結としてその子供が犯人です。」と言いました。
ある人は「犯人は他にいる。その子は嵌められた。」と言いました。
ある人は「事故死が他殺に見える調査隊の目はフシ穴だ。」と言いました。

店長さんは、幽霊調査隊の調査報告をおばさん達に見せる前に子供を自分の手から離していました。そして少し経ってから「この子は実にタチの悪い泥棒でした。」とおばさん達に伝えました。おばさんから殺人のことを問い詰められると、店長さんはゴニョゴニョと意味不明なことを口走りました。

そしてまた「客を殺した子供を絶対許すな!」と近所の子供達の大騒ぎが始まりました。



その様子を見ていた少年はつぶやきました。「そもそも、本当に死体はあったの?」
少年は大人を信用できなくなっていました。調査隊のことも信用していません。
その少年は言います。「幽霊を見て死体だ死体だと騒いでいた人達の中に、標本に細工をした人がいるんじゃないの。妖精が死体に見えるようにこっそり化粧した人がいるんじゃないの。」

かくして妖精伝説はこの先もずっと生き続けるのでありました。
どんどはれ

元理研の石川智久氏による刑事告発のニュースはスポーツ紙以外ではテレ朝など民放数社を除いて見当たらず、大手新聞やNHKは一切報道しなかった模様。世間は刑事告発されただけで「窃盗の事実があった」という誤った印象を受けしまう可能性があるのでその危険を避けたということか。ではなぜその危険を避けたかといえば、それだけこの刑事告発は根拠が不確かな怪しい告発だということなのだろう。

しかし、このNHKの姿勢は矛盾している。
平成26年7月27日放送のNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」ではあたかも小保方氏が盗んだような演出がされていたではないか。純心な視聴者には確証があるかのように思わせた。事実、池田信夫は番組を真に受けて「なぜ小保方氏はES細胞を盗んだのか」というブログ記事まで書いている。http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51906634.html
NHKに確証があるなら、この刑事告発は民放と同じように報道されてもおかしくないではないか。というより、公共放送としての姿勢に一貫性を持たせるためにも報道すべきだろう。報道は「石川氏が刑事告発をした」事実だけを伝えればいいので、仮に「窃盗の事実」が間違いであっても責任を取る必要はない。なのに報道されない。なぜか。理由は元々NHKは証拠も裏付けも持っていなかったからだ。NHK自身が裏を取れない怪しい告発だから報道しないのだ。

つまり、Nスペは噂に過ぎなかったものをまるで事実であるかのように演出し放送していたということだ。NHKが石川氏の刑事告発の件を報道しなかったという事実は、故笹井博士を自殺するほど追い詰めたとも言われるNHKスペシャルが捏造番組だったと白状したようなものではないか。

理研OB石川智久氏による刑事告発があったことで、小保方氏の「悪意」について再び様々な憶測がされている。
STAP論文に関して彼女が行った不正行為について「これ位だったら大丈夫」という認識を「ばれる、ばれない」の観点から見る人も多いようだが、そういう見方は正しくない。なぜなら、報道などこれまで出てきた情報から見て取れる小保方氏の大胆さは、本人に悪いことをしている意識はなかったと推測されるからだ。悪いことをしていないのだから、ばれるもなにもない。先日も述べたように「大義の前には、問題ではない」という意識ですべては起きているのではないだろうか。

以前、画像改竄について小保方氏の口から「結果が正しいので問題ない」という科学者として基礎がなっていないことを疑わせる問題発言が出たかと思う。そういう意識が「科学者としての倫理感」の欠如であり、データの改竄や捏造に繋がったということだろう。そして、これに関しては研究者として身に着けなければならなかった基礎が出来ていなかったための不正行為であり、その不正については自らも認めている部分だ。確かに、この時点で科学者失格と言われても仕方ないのかもしれない。

しかし、根本部分の「ES細胞とのスリカエ」は「STAPの存在という大義」そのものを失くすことであって、そこに対して「これ位大丈夫」という同じ論理を当てはめることは出来ない。石川氏の告発内容にあるように、「大義」の部分を「名誉や地位や収入」と想定する人がいるが、それは自分の価値観を小保方氏に投影しているに過ぎない。
つまり、小保方氏にはES細胞スリカエの動機はなく、前に指摘したように逆にSTAPを否定する側に大きな動機が存在する。これは何も「巨大な陰謀」など想定しなくても、正義の暴走という形でも起こりうることだ。そしてこの暴走が、遂には人に「窃盗」の汚名を着せようとするまでに至っては、これはもはや正義と呼ぶことは出来ない。

元理研の研究者だという石川智久という人が、小保方氏がES細胞を盗んだとして「窃盗罪」で刑事告発した。「真面目にコツコツと研究を している研究者の怒りを含めて、代表して刑事告発をするに至った」とのこと。直接の関係者でもない外部の人間が、当該物の所有者から被害届けも出ておらず盗難の事実があったのかさえ不明な事件を設定し、小保方氏に対して「窃盗」の汚名を着せるというのは、法を逸脱した正義の暴走だ。彼の告発には理研有志の協力もあるらしい。そう言えば、桂報告書の遺伝子解析も「理研有志」によるものではなかったか。

そもそも、STAP細胞がES細胞ではないかとの疑惑は、査読の段階でも指摘されていたSTAP細胞に対する最も有力な反証仮説だったかと思う。そんな中で論文の不備が数多く見つかったために、専門家達の間でSTAP細胞=ES細胞の仮説がより説得力を増して受け入れられたのではないかと思われる。実はそこに大きな落とし穴があるのではないだろうか。つまり、不正の真相を究明するというよりも、自分達が見立てた仮説を立証することに重きを置き、その仮説の証拠集めをしていた理研の有志たちという図式による落とし穴。

この問題は、厚生労働省村木厚子氏の冤罪事件と似たところがあるのではないかと私は思っている。事件では郵便料金不正利用事件そのものは存在したが、その事件に関する捜査において検察は大きな間違いを犯した。STAP問題も同じように、不正は存在するもののその調査段階において間違いを犯しているのではないかということだ。元大阪地検特捜部の主任検事前田恒彦氏は証拠の改竄を行った。彼にしてみれば村木氏の共謀は揺ぎ無いものであったためにフロッピーの改竄など些細な問題だと考えたのだろう。検事の正義が暴走してしまった結果の冤罪事件だった。

翻ってSTAP問題においては、小保方晴子氏の不正は揺るぎないものであるとして、証拠の不足を捏造で補うことも平気な人間がいるのではないかと私は疑っている。それは、STAP細胞の存在は揺ぎ無いと考え、データの加工位は大したことではないと考えてしてしまった小保方氏とまったく同じ発想だ。しかしその悪質さにおいては雲泥の差で、かたや小保方氏がやったデータ加工など不正論文として世界中に山のように存在するものだが、もしSTAP=ESを立証するために証拠を捏造した者がいたとしたら、それは小保方氏や笹井氏を陥れる行為であり人権を脅かす犯罪行為に他ならない。

これと同じことは小保方氏の窃盗を示唆する番組演出をしたNHKスペシャルについても言えることで、「一研究者・教育者の意見」では番組に捏造があった可能性が検証されている。この番組も、小保方氏らの不正は明白なので多少の嘘も演出の範囲として、彼らの思う大きな正義の立場から見て「些細な嘘」を差し込んだのではないか。しかしその結果として些細な嘘では済まないほどの影響が出てしまった。この番組の過剰演出により不正の黒幕と示唆された笹井博士は自殺に追い込まれてしまったのだ。自殺の直接の原因とは言えないものの、この番組が笹井氏に与えたダメージは自殺へ追い込む後押しをした可能性は否定できないし、もし番組に捏造があったとしたらこれは実に許しがたいことであり、この番組は徹底的に検証されるべきだろう。

私は、報道などで漏れ伝わってくる「理研有志」の行動に、どうしてもそれと同じ臭いを感じてしまう。「有志」の中にある正義の暴走がとんでもない間違いを犯してしまっているのではないかという気がしてならないのだ。小保方氏を科学界に紛れ込んだ異物として、人をまるで焼きそばに混入したゴキブリのごとく扱う科学者なんて、どいつもこいつもそんな連中ばかりではないのかというのが、この騒動を通して感じている私の印象なのだ。

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