小保方さんが大学院生時代に書いた論文の撤回が先日報じられたが、これは小保方さんの問題というよりも、大和研でも若山研同様にオリジナルデータをチェックしていなかったという話であり、「DORAのブログ」で指摘するように『小保方氏の所属した研究室だけがたまたまそうだったなどとは非常に考えにくい』話だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/nx3262p0yz057j/14255624.html
 毎日新聞等一部の新聞が「小保方さんが出したデータの不備」を強調する報道をしているが、本来、この撤回について正確に報道するなら「東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設の大和研究室で行われた研究に関する論文(責任著者:岡野光夫セルシード社外取締役)が、筆頭著者を除く共著者3人の申し出により撤回された」とするべきだろう。前にも書いたように、私はこの撤回は「STAP騒動に関する一連の問題すべてが、捏造常習犯小保方ひとりでしでかしたこと」という形にしてしまい、大学院教育の欠陥を誤魔化し保身を図ろうとする早稲田大学先進理工学研究科からの工作であるという「陰謀論」で捉えているが、この論文撤回も石川智久氏の刑事告発同様、とんだ「やぶ蛇」になるだろうと私は思う。

 そもそも、筆頭著者に無断で論文撤回などやって良いものなのか。既に指摘されているように、論文共著者達は小保方さんと連絡を取りたければ代理人を通せば簡単に連絡は付く筈であり、小保方さんに「無断で」撤回を決めたことはまず間違いないだろう。ネイチャープロトコルが連絡を取れないとしているのは、小保方さんは既に「科学コミュニティの人」でなくなっているのにも係わらず、代理人を通して接触する努力をしなかったというだけの話だろう。

 話を戻すと、結局、若山研と同じような問題が大和研でも起きていたということは、DORA氏も指摘するように『どこの研究室でもフツーにやっていたこと』の可能性があり、これを契機に東大加藤研の問題も再度クローズアップされ、「ガチ議論」 の匿名A氏のような存在によって業界の「腐敗体質」が監視され、いずれマスメディアからも糾弾される方向に進むことになるかもしれない。

 STAP
騒動で見られた科学者社会の小保方バッシングは異常なものだったが、一般社会の常識としては他者に完璧を求め「キレイゴト」を言う人間ほど信用できないものはない。STAP騒動であれだけ騒いだ人達は、本気で不正をなくしたかった訳ではないことは、「捏造にもっと怒りを」という看板を掲げながら、匿名A氏の不正告発に対して誰も反応しなくなった「ガチ議論」の現状を見れば一目瞭然だ。

 「あの日」以来、科学者達の「狼狽」とも受け取れる反応を多数目にするようになった。保守的な人達の悪あがきで、また人が死ぬようなことにならないように、出来るだけ早くに警察の介入による解決を期待したい。この流れは、手記によっていろいろ不審な行動が指摘されている若山教授だけでなく、得体の知れない圧力によって論文撤回に応じたようにも見える大和教授の身も危険かもしれないと思ってしまうのは考えすぎだろうか。