元理研の石川智久氏による刑事告発のニュースはスポーツ紙以外ではテレ朝など民放数社を除いて見当たらず、大手新聞やNHKは一切報道しなかった模様。世間は刑事告発されただけで「窃盗の事実があった」という誤った印象を受けしまう可能性があるのでその危険を避けたということか。ではなぜその危険を避けたかといえば、それだけこの刑事告発は根拠が不確かな怪しい告発だということなのだろう。

しかし、このNHKの姿勢は矛盾している。
平成26年7月27日放送のNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」ではあたかも小保方氏が盗んだような演出がされていたではないか。純心な視聴者には確証があるかのように思わせた。事実、池田信夫は番組を真に受けて「なぜ小保方氏はES細胞を盗んだのか」というブログ記事まで書いている。http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51906634.html
NHKに確証があるなら、この刑事告発は民放と同じように報道されてもおかしくないではないか。というより、公共放送としての姿勢に一貫性を持たせるためにも報道すべきだろう。報道は「石川氏が刑事告発をした」事実だけを伝えればいいので、仮に「窃盗の事実」が間違いであっても責任を取る必要はない。なのに報道されない。なぜか。理由は元々NHKは証拠も裏付けも持っていなかったからだ。NHK自身が裏を取れない怪しい告発だから報道しないのだ。

つまり、Nスペは噂に過ぎなかったものをまるで事実であるかのように演出し放送していたということだ。NHKが石川氏の刑事告発の件を報道しなかったという事実は、故笹井博士を自殺するほど追い詰めたとも言われるNHKスペシャルが捏造番組だったと白状したようなものではないか。