よもや真話

気になるニュースのことなどをダラダラと

 小保方さんが公開しているSTAP HOPE PAGEに関して、またぞろ画像改竄疑惑がネット上の研究者の間で広がっていたようだ。

naka-take ‏
@Yuhki_Nakatake  · 616 
ざっくりいうと【おぼちゃん、釈明用のHPでもまた捏っちゃったw】
論拠1HPの写真、成分抽出したら、緑のフィルターの中央部分のSTAPができたって言ってる丸いシグナルのあたりだけ、スペクトルがめちゃ不自然
論拠2:変な丸いそれな、フォトショで大体再現でけたわω・`)
https://twitter.com/Yuhki_Nakatake/status/743257886013284352

シマウサ
 ところが、実はこれは16ビット画像を8ビット画像に落とした時にも同様の現象が起きるようで、サイエンスライター片瀬久美子氏が画像解析に詳しい人に意見を求めた際にも「決定打に欠ける」という返事をもらっている。
片瀬久美子 @kumikokatase  · 616 
例の小保方さんHPSTAP画像の解析がいくつかネットに上がっていますが、画像解析に詳しい人の話によると、やや決定打に欠けるという感じかなと、、、とても怪しいんだけれども。
https://twitter.com/kumikokatase/status/743339249617932290
 文末の「とても怪しいんだけれども」は、恐らく「画像解析に詳しい人の話」ではなく、片瀬氏の認識を添えたものと思われ、片瀬スタイルにありがちなレトリックだ。

 つまり、画像を解析したHopeless Pageなるブログに書かれていることは「なんの証明にもなっていない」ということであり、ピンボケの鵜の目鷹の目で無理やり画像を弄くり回して疑惑をでっち上げた、毎度毎度のオボ叩きの「言い掛り」と言って良いものなのだが、そういった匿名サイトの見解を真に受ける研究者達が現れ、研究者仲間の間でそういった噂が広がるのがSNSな研究者達のお決まりのパターンで、そういう噂を古田彩、片瀬久美子、詫摩雅子ら科学ジャーナリスト達が、捏造発覚とばかりに拡散しまくっている訳だ。

 古田氏の場合はまだ「専門家の意見が聞きたい」として留保を付けてはいるが、片瀬氏は「とても怪しい」という言い方で疑惑を広める方向にコメントし、詫摩雅子に至ってはリツイートしまくって疑惑の拡散に精を出している。こうやって、SNSな研究者の間でまことしやかに流された噂が、油断していると「あたかも事実であるかのように」に広がって行くことになり、ジャーナリストを経由してバッシングが止まらなくなる。これはSTAP騒動の構図そのものだ。
一昨日、三木弁護士がFB上でコメントを出したのも、こうした「流言飛語」がバッシングに繋がることを危惧してのことだったのだろう。

 ところで、この【おぼちゃん、釈明用のHPでもまた捏っちゃったw】というデマの根拠とされたHopeless Pageを作った人物は、以前から盛んに捏造疑惑を広めようとしているようだが、こうしたアラ探しにかける情熱はいったいどこから来るのだろうか。不思議だ。

 小保方さんのホームページのデータについて、代理人の三木弁護士から『理研CDBSTAP検証実験の間に撮られたもので、8月の初旬に検証実験チームで共有されていたもの』という説明があった。

https://www.facebook.com/hideo.miki/posts/1061258997287464

 以前、このデータに関して、STAP問題をメシの種にしている科学ライター粥川準二氏が理研本部に問い合わせた際には以下のような回答を得ている。

 「このグラフが何のバックデータに基づくのかは定かではありません。(STAP現象の)検証においても、たくさんのデータを取っていますが、公開したものが公式のものです。もちろん生データもすべて記録しています。公開していないものも含めて、全てのデータの中で絶対にないとはいえませんが、私どもで調べた限り、一致するものはありません。(ホームページについて)個人のつくったものにはコメントできるスタンスにはありません」(広報室)
https://thepage.jp/detail/20160410-00000002-wordleaf?page=2

 その後、理研に情報公開請求をした人物がいて、理研から「該当する文書が存在しないため、不開示」という回答を得たことを根拠にデータ捏造疑惑を拡散させている。
 そういうこともあってか、理研が外部からの問い合わせに対してどのような返答をしているのか、今回弁護団が尋ねたところ、データに関する情報公開請求を受けた場合には、『理研としては「該当する文書が存在しないため、不開示。」、加えて「当研究所に残っている記録の中には、当該写真に該当すると言える画像はありませんでした。」とも付記しています』との回答があったそうだ。情報公開請求に対して、あたかも「データが存在しない」かのような回答をしていることについては、『理研が公式に公表・保管するデータは検証実験後半からのもので、それ以前のものは理研として正式に管轄していないために、上記のような回答にならざるを得ない』としている。 

 データの開示請求に対して『公式に公表・保管するデータは検証実験後半から』とはいったいどういうことだ。『それ以前のものは理研として正式に管轄していない』というのも意味が分からない。「都合の悪いものを組織的に隠蔽しています」と言っているようにしか見えないのだが。
理研の回答についてはこちらのブログでも疑義が呈されている。
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17384155.html

 ところで、このデータが20148月初旬に共有されていたものということは、小保方さんが実験手技の勘を取り戻すために行われた予備実験のデータということになるだろう。
 827日の検証実験中間報告で、相澤慎一氏が『五輪の試合前に、自分のグラウンドで9秒4を出したとしても何の記録にもならないでしょ。』と述べているが、「公式に公表・保管するデータ」という意味が、予備実験の「参考記録」と本実験の「公式記録」という分け方で区別されていると解釈すれば、「実験後半」云々という理研の回答も理解出来ないこともない。しかし参考記録であっても実在するデータには変わりなく、それを微妙な言い回しで「存在しない」かのように公表するのはアンフェアだろう。

 理研の言う「公式に公表・保管するデータ」とは、この検証実験における予備実験として制約のない中で出した「参考記録」が無視され、大きな制約を掛けられた中で出した結果が「公式記録」ということになっているようだ。そして、小保方さんのホームページにある画像は、理研が公式記録と認めていない参考記録のデータを公開したということなのだろう。

 陸上競技では「追い風参考記録」というのがあるが、理研の記録はその逆になっている。予備実験の無風状態で出した結果が「参考記録」となり、大きな制約を掛けられる向かい風で出した結果が「公式記録」となっているということだ。しかも参考記録は「なかったこと」にされている。検証実験のルールとして強い向かい風を与えることが決められており、ルールに従った「公式記録」ということになるのだろう。
 しかし、果たしてこれで「科学的検証」が出来たと言えるのか。
やはり、どう見てもこの不正調査はおかしい。

 Yahoo!ニュースに非常に興味深い記事があった。

『「やさしさ」が導く“一発レッド社会”――ベッキー、宮崎議員、ショーンK、“謝罪”の背景にある日本社会』http://bylines.news.yahoo.co.jp/soichiromatsutani/20160407-00056263/
『そこでは世論と呼ばれる感情的な「やさしさ」が優先され、理性的な判断はなされていません。』『ミスによって生じた小さな傷口を、集団が思いっきり開いて再起不能にするのが“一発レッド社会”です。』
『日本では、謝罪が正当化の2.5倍ほど支持される傾向にありますが、アメリカでは正当化のほうが謝罪の1.3倍ほど評価されます。』

 STAP騒動にも通じる分析だが、理研の調査委員会から不正認定をされても「STAP細胞はあります!」と言い続けた小保方さんの「正当化」が、ネットの研究者達の間で憎悪剥き出しに叩かれまくっていた状況下で、「罪を認めて大学院からやり直せば許す」という言説が当たり前のように、それがさも「やさしさ」であるように言われていた。
 その様子はちょうど、刑事ドラマで「お前が殺したんだ」と脅迫的な取調べをし、「正直に話せば罪は軽くなる。話して楽になれ。」と言う場面を髣髴とさせた。しかし、もし「私はSTAP細胞を捏造する研究不正をしました。申し訳ありません。」とでも謝罪してしまえばバッシングは止まるのかもしれないが、何のことはない、やってもいないES混入の罪を確定事実として背負わされてしまうことになるだけなのだ。
 そして、そんな圧力に対して静かに抵抗し続けた小保方さんが、先日、手記「あの日」を出版し、今回ホームページを開設したことに対して、ネットの研究者達の間からは再び非難の声が湧き上がり、印税がどうのと下世話な憶測や、侮蔑的な言葉が浴びせかけられたりしている。

 そうした科学コミュニティからの集団リンチと並んで、一部の女性たちからの感情剥き出しの猛烈なバッシングがあるが、その急先鋒のひとり片田珠美氏が変な記事を書いていた。この記事を見たときはエイプリルフールなのかと思ったが、記事の日付は42日なので本気で書いてるのだろう。

【精神科女医のつぶやき】片田珠美(180)ショック! 三度の飯より悪口好きの私に「You’re fired(おまえはクビだ)」 http://www.sankei.com/west/news/160402/wst1604020002-n1.html

 「他人を攻撃せずにはいられない人」とはまさに自分のことだと告白している訳だが、世間のバッシングの殆どがこの人のような自己投影であることが、この一件にも良く表れている。

 例えば朝日のWEBRONZAには、これまた胸の悪くなるようなオボ ヘイターが勢ぞろい
しているが、小保方さんは「自立した女性」からは嫌悪の標的となり感情的に叩かれ続け、その一方でそれに対して「可哀想」と感じる女性たちも多くいて、そういった同情をすら非難の対象にする論評『なぜ小保方氏への同情論が消えないのか』が出されるなど、世間はそうした感情論で溢れかえっている。

 また、例えば社会学者の千田有紀氏などは、『小保方晴子さんの「罠」 私たちはなぜ彼女に魅了されるのか』などと客観的分析を行っているように見せかけて、自分自身の嫌悪感が剥き出しになっているのも、結局みな「鏡に映った自分」に向かって叫んでいるのだろう。報道によってイメージされる小保方さんの振る舞いは、フェミニストからは目の敵にされているようで、騒動時に集団ヒステリー状態になった原動力はそういった勢力の存在も大きいのかも知れない。

 STAP騒動は、一般人を巻き込んで日本の研究者達が踊り狂った社会現象とも言えるが、これだけ色んな要素の絡み合った事件も滅多にないだろうし、色んな意味で歴史に残る事件となるだろう。報道によって捏ね上げられた「イメージ」を基にして議論される異様な雰囲気は、事件の本丸から目眩ましする為の仕掛け人がいるのではないかという気さえしてくる。

 小保方晴子氏がホームページを開設した。科学界から追放された自分の代わりに、どこかの科学者の手によってSTAP細胞が再現され、その存在が証明されることを期待し、いつか人々の役に立つためにSTAP研究が前進することを望んでのことだと言う。
https://stap-hope-page.com/

 小保方さんを嘘吐きだと言って誹謗中傷し続けている人達がいる。小保方さんの主張には特に矛盾もないのだが、一度怪しいと思い込んだらなんでも「嘘」に見えてしまうようだ。
一方、若山教授は小保方さんの捏造行為を裏付けるような証言をした後に「これ間違ってました」「勘違いでした」を繰り返していたが、すべてうっかりミスで済まされてきている。この差は一体なんなのだろうと思うことがある。

 止まる事のないバッシングに「キャットファイト」という言い方をした人がいるが、STAP騒動では女性が女性差別をしているような、とても嫌な気持ちにさせられることが多い。報道によってイメージされている小保方さんの振る舞いは「自立した女性」からは嫌悪の対象となって感情的に叩かれ続けていて、例えばWEBRONZAの女性ライター達からは、格好のサンプルとして捏ね上げた人形を切り刻むような論評が横行している。そうして議論は問題の根幹から離れていってしまうことになる。



 私は以前、博士号取り消し決定に対して「法的措置も検討」と報道されたことについて、小保方さんが早稲田と争うのは、仮に裁判に勝ったとしても、現役学生、卒業生にとって大変な悪影響があるだけで、小保方さんにとっても益になるものではないという主張をしていた。早稲田の裏切りに対する恨みを晴らす以外に、小保方さんにとって何のメリットもないだろうと。
 しかし「あの日」を読んで、「強硬に反対している先生たち」が主流となっていた先進理工学研究科の態度がはっきりと分かり、早稲田大学の責任の重さを改めて感じ、その考えは変わった。小保方さんが研究者の道に戻るには再教育が必須であるというのは確かにあって、その再教育の義務を果たすべきは、早稲田大学先進理工学研究科であり、それをあのような形にしてしまったのはやはり許し難いことだったと思う。

 小保方さんは「あの日」を出したことで科学界とは決別し、既に研究者の道は完全に諦めているのだろうと思う一方、支援者によって他の大学院への再入学が検討されているということは、やはり戻りたいという気持ちは持っているということだろう。そういう中で起きた、先日のネイチャープロトコルの論文撤回だったが、筆頭著者に無断で共著者3人が申請して撤回されるという異常な事態を、私はかなり本気で「早稲田先進理工学研究科の策謀」という風に考えており、早稲田大学の名誉の為にもあんなふざけた学部ごと大学から切り捨ててしまった方が良いとさえ思う。

 小保方さんの名誉回復は、若山教授にすべてを正直に話してもらうために、真相を追求するジャーナリストの力がなければ難しいものがあるが、マスコミは一向に裏づけ取材をしている様子もなく、年度末で捜査終了としたお役所的な警察の捜査も当てにならない。そうであるならば、これはもう小保方さん自身による早稲田に対する訴訟と理研に対する訴訟を起すことによって、あまりにも雁字搦めになってしまっているこの状態を根底から破壊してしまった方が良いのかもしれない。

小保方晴子さんの手記「あの日」が出版されてから1ヶ月ほど経つが、手記出版に際して科学界からは「講談社から依頼された原稿の執筆も取りやめる」とか「講談社は生物系の研究者からボイコットされることを覚悟した方がいい」とか、ヒステリックで意味不明な批判が湧き起こっていた。
 そして、出版から1ヶ月が経ちベストセラーの兆しと共に世間の反応も見えてきた頃、元日経サイエンス編集者で科学ライターの詫摩雅子氏が、STAP騒動『あの日』担当編集者に物申す」という記事を書いた。しかし、正直言ってこの人が一体なにを言いたいのか良く分からない。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takumamasako/20160227-00053974/
 学術論文でもあるまいに、「手記」の主張内容に対して編集者が事実確認しなければならないだの、表現を柔らかくしろだの、検閲しろと言っているようなものだろう。仮に小保方さんの主張に矛盾があったとして、それもまとめて「小保方氏本人の主張」なのであって、名誉毀損等の問題がないかは代理人弁護士のチェックもあっただろうし、手記に対してそうした問題をとやかく言って編集者自ら表現の自由を制限しろとか、一体どこの国の話なんだと。この価値観はとても出版に携わる人のものとは思えない。

 おまけに、そういうことを言い出すのなら、日経サイエンスは、論文として採用される前の遠藤高帆氏の主張(査読を受けた論文の主張とは異なるもの、つまり科学的には間違った主張)を検証なしにそのまま載せていたそうだが、そっちは良いのかよという話で、というよりも「科学雑誌」と名乗ってるからにはこっちの方がよっぽど大きな問題だと私は思うわけで、ものごとを何でも自分の都合よく解釈するご都合主義が、こうした自己矛盾を起こすことになるのだろう。

 科学ライターの肩書きを持つ人達はこんなのばかりで本当に嫌になる。理研が不正認定した捏造や改竄など、科学のことを正しい日本語で伝えることも出来ないような人々が、「科学ジャーナリスト」として存在しているのは、社会にとって有害無益と言うほかないだろう。


 もう一本は、産経新聞の「新聞に喝!」というコラムに載った「著書で記者ら名指し攻撃する小保方氏の背景にあるものとは…京都大学霊長類研究所教授・正高信男」というもので、この人の主張も何を言っているのか良く分からない。

http://www.sankei.com/column/news/160228/clm1602280005-n1.html
『そもそも小保方氏は、弁明の公的機会を何度も与えられてきたのに』

 「あの日」を読んでも、理研が小保方さんに対して何をやったか、この先生は読み取れなかったのだろうか。
 調査委員会に対して科学的反論をするための証拠はすべて若山研究室に握られ、外部に対する「弁明の公的機会」も理研によって奪われ続けていたことは「あの日」の主たる主張のひとつだ。

『小保方氏は一連の騒動の最初の段階から、メディアを最大限に利用して売名しようとする姿勢が露骨であったように見える。』

 なぜ「小保方氏」が主語になるのだろう。メディアを利用したのは、理研広報と笹井さんではなかったか。小保方さんが周りの思惑に翻弄されていたのは、本人の手記を読むまでもなく分かることだ。

 それがどうしてこのような解釈になるのか理解に苦しむ。
『著書で特定の相手を名指し攻撃までするということの背景に、メディアを私物化することに執心しているふしがあると感じてしまう。』

・・・

『今月2日付産経に、実験の一部は再現できていたとの小保方氏の主張に対して、理研関係者から「科学者なら科学の場で議論すべきだ」などと困惑の声が上がっている、との記事が出ていた。もっともな話だろう。』

 これはぜんぜん「もっともな話」ではない。
 この手記は「研究者の道が閉ざされた」からこそ出版されたものであり、捏造犯と認定して科学者失格の烙印を押した上で、「別の世界で活躍してください」と言ってきた理研から「科学者なら」とか言われたくないだろう。
 逆に「野依先生のご指示の通り、別の世界で活躍することにしました」と嫌味を返されても当然のことを理研はしたのだから。


本当に手記を読んだ上で書いているのか疑問に思う程、この記事全体が的を外しまくっていて、これを読んだ私の感想としては「何でこの先生はこんなに必死なんだろう」という印象だ。

 小保方さんが大学院生時代に書いた論文の撤回が先日報じられたが、これは小保方さんの問題というよりも、大和研でも若山研同様にオリジナルデータをチェックしていなかったという話であり、「DORAのブログ」で指摘するように『小保方氏の所属した研究室だけがたまたまそうだったなどとは非常に考えにくい』話だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/nx3262p0yz057j/14255624.html
 毎日新聞等一部の新聞が「小保方さんが出したデータの不備」を強調する報道をしているが、本来、この撤回について正確に報道するなら「東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設の大和研究室で行われた研究に関する論文(責任著者:岡野光夫セルシード社外取締役)が、筆頭著者を除く共著者3人の申し出により撤回された」とするべきだろう。前にも書いたように、私はこの撤回は「STAP騒動に関する一連の問題すべてが、捏造常習犯小保方ひとりでしでかしたこと」という形にしてしまい、大学院教育の欠陥を誤魔化し保身を図ろうとする早稲田大学先進理工学研究科からの工作であるという「陰謀論」で捉えているが、この論文撤回も石川智久氏の刑事告発同様、とんだ「やぶ蛇」になるだろうと私は思う。

 そもそも、筆頭著者に無断で論文撤回などやって良いものなのか。既に指摘されているように、論文共著者達は小保方さんと連絡を取りたければ代理人を通せば簡単に連絡は付く筈であり、小保方さんに「無断で」撤回を決めたことはまず間違いないだろう。ネイチャープロトコルが連絡を取れないとしているのは、小保方さんは既に「科学コミュニティの人」でなくなっているのにも係わらず、代理人を通して接触する努力をしなかったというだけの話だろう。

 話を戻すと、結局、若山研と同じような問題が大和研でも起きていたということは、DORA氏も指摘するように『どこの研究室でもフツーにやっていたこと』の可能性があり、これを契機に東大加藤研の問題も再度クローズアップされ、「ガチ議論」 の匿名A氏のような存在によって業界の「腐敗体質」が監視され、いずれマスメディアからも糾弾される方向に進むことになるかもしれない。

 STAP
騒動で見られた科学者社会の小保方バッシングは異常なものだったが、一般社会の常識としては他者に完璧を求め「キレイゴト」を言う人間ほど信用できないものはない。STAP騒動であれだけ騒いだ人達は、本気で不正をなくしたかった訳ではないことは、「捏造にもっと怒りを」という看板を掲げながら、匿名A氏の不正告発に対して誰も反応しなくなった「ガチ議論」の現状を見れば一目瞭然だ。

 「あの日」以来、科学者達の「狼狽」とも受け取れる反応を多数目にするようになった。保守的な人達の悪あがきで、また人が死ぬようなことにならないように、出来るだけ早くに警察の介入による解決を期待したい。この流れは、手記によっていろいろ不審な行動が指摘されている若山教授だけでなく、得体の知れない圧力によって論文撤回に応じたようにも見える大和教授の身も危険かもしれないと思ってしまうのは考えすぎだろうか。

 小保方さんが大学院生時代に書いた論文が撤回されたらしい。小保方さん以外の共著者からの申し出によるもので、小保方さんとは連絡が取れていないとのこと。

http://www.nature.com/nprot/journal/v11/n3/full/nprot0316-616a.html
Retraction: Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice
Nat. Protoc. 6, 1053–1059 (2011); published online 30 June 2011; retracted 13 January 2016
 「エラーバー」の不自然さが、全体の信頼性を損なうとの理由らしい。小保方さんの改竄行為があったと言いたいようだ。このタイミングでこの理由による撤回がされた理由を憶測すれば、「あの日」によって博士論文再指導と博士号取り消しのやり方を非難された早稲田大学が、揚げ足取り攻撃によって「一連の問題すべてが捏造常習犯小保方がしでかしたこと」という形にしてしまい、大学院教育の欠陥を誤魔化し保身を図ろうとしているようにも思えるが、撤回日付は1月13日になっているので、手記出版がきっかけという訳ではなさそうだ。ということは、博士号取り消しに不満を表明していた小保方さんを完全に潰そうとしたら、小保方さんに先手を取られていたと見た方が良いのかも知れない。

 全面戦争の構えにも見えるが、小保方さんはこれを相手にする必要はない。論文全体の責任はラストオーサーが負うべきものであり、瑕疵がある論文を出した責任はラストオーサーの岡野氏にある。小保方さんについては、手記を出している時点で既に彼女は日本の科学コミュニティとは決別しているわけで、何も失うものがない状態で、論文が撤回されようがエラーバーの不自然さが不正と認定されようが、それは最早「些細なこと」でしかない。

 小保方さんの科学的正当性については、「あの日」の読者などによる世論の高まりを背景に、理研に対して不正調査の不当性を訴え裁判を起すという考えもあるが、裁判となると自分の科学的主張を裏付ける鑑定人などの証人が必要になってくる。日本中の科学者を敵に回したようなこの戦いで、小保方さんの味方をしてくれる「権威」が現れる可能性は限りなくゼロに近いだろう。理研を相手に民事訴訟を起しても「科学的正当性」を勝ち取るのはかなり難しい。

 結局、 小保方さんの名誉回復は、STAP騒動を刑事事件として捜査している警察に期待するしかないだろう。そして、日本の司法が政治圧力を受けずにちゃんと機能できたら、理研の犯罪を暴くことが出来るだろうし、そうしたら「STAP細胞はあります」の間接的な証明も可能だ。そして日本の生命科学コミュニティは世界中の信頼を失うことになり、完全に崩壊することになるだろう。引き返すチャンスはいくらでもあったのに立ち止まることをしなかったのは、狂気に蝕まれた権威主義者達の「馬鹿デカイ声」を世論と勘違いしてしまった誤算のせいなのかもしれない。

朝日新聞では『英科学誌「元データ確認できず」』とご希望通りの見出しで報道している。
http://www.asahi.com/articles/ASJ2V7SKDJ2VULBJ01V.html

この騒動は一体どんな結末を迎えることになるのだろうか。

 東京大学医科学研究所特任教授の上昌広という人は、STAP騒動の中でNHKを初め多数のテレビ番組に頻繁に出演してSTAP細胞問題についての解説をし、公共の電波によるバッシングの旗手を務めてきた人物だが、彼は「STAP騒動から何を学ぶべきか」という文章で、こんなエピソードを語っている。http://ironna.jp/article/784

 実は、私がテレビ出演を決めた理由は、旧知のテレビ関係者への義理からだけではない。ボストン時代の小保方氏を知る女性研究者から、色んな話を聞いていたからだ。

 彼女は誠実な研究者だ。私は彼女の情報を信用した。後日、様々な報道を通じて明らかになった事実とも符合する。

 ここで全てを書くことはできないが、彼女は「小保方さんが実験している姿はあまり見たことがない」と言い、「彼女はまともな研究者ではない」と強調した。

 つまり、人づてに聞いた噂話を信用し、そうした先入観を前提にしてSTAP細胞問題についてテレビであれこれ語っていたのだ。そんな上氏が先日ツイッターで、小保方氏の手記「あの日」に関して『小保方さんの本に対し、若山教授は反論するだろうか。そこがポイントだと思う。』などという暢気なツイートをしているのを目にしたので、私は『この騒動に自分がどれだけ影響を与えたか、この人は自覚がないのだろうか。』というツイートをしたら即座にブロックされてしまい、その後は閲覧できなくなってしまった。
 私は、大隅典子氏からもたった一度のツイートでブロックされた経験があるが、自身が社会的な発言をしているのであれば、批判されたら即ブロックというのはいかがなものか。ましてや自分もマスメディアやネットで批評活動を行っている以上、自分のツイートのリプ欄に悪口が書かれるとか、しつこい回答要求のようなものでもない限り、耳の痛い批判に耐えられないならミュートでやり過ごすのがマナーだと私は思う。批判の言葉に対して耳を塞ぐばかりか閲覧拒否までしてしまうのなら、初めからSNS上で社会的な発言をすべきではないだろう。

 ところで、「STAP騒動から何を学ぶべきか」に登場する『ボストン時代の小保方氏を知る女性研究者』が、上氏に対して「小保方像」の先入観を植え付けた訳だが、彼女が小保方氏のことを非難する感情的な言葉は、ツイッターで小保方バッシングを繰り返すワシントン大学の鳥居啓子氏を髣髴とさせ、その「女性研究者」もまた小保方氏に対して「生理的嫌悪感」を抱いているように思える。また『小保方さんが実験している姿はあまり見たことがない』と言っている時点でこの証言者は嘘吐きだ。
 上氏はマスコミ関係者にもこのような噂話を伝えていたことだろう。この人がSTAP騒動で社会に与えた影響を思えば、『小保方さんの本に対し、若山教授は反論するだろうか。そこがポイントだと思う。』なんて暢気な評論を出来る立場ではないはずだ。他にも『小保方さんに若山教授は反論すべきです。頬被りし、それを許す学界は問題です。』など、もっともらしいことをツイートしていたが、自分も科学者ならネットやテレビを使って他人事みたいに放言する前に、学界の偉い人達と直接議論して問題解決に向けた説得をするのが先だろう。

 私がこのツイートをした翌日、ビジネスジャーナルというネット媒体にこんな記事が出ていた。
「小保方本で批判の若山教授、反論できない理由…責任取らず科研費の受領継続、管理能力に問題」
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13735.html
 この記事では、若山氏が「あの日」に反論していないことを以って「反論できない理由がある」という憶測を誘導し、憶測に憶測を重ね『研究者、とくに管理職としての「矜持」』がないと若山氏を非難をしている。上昌広氏は今度は「若山バッシング」の旗を振り始めたらしい。おまけにこの人は、東京大学の大量論文不正の親玉で懲戒を受ける前に自主退職した(退職金も出ている筈)加藤茂明氏のことを、「責任を取った」と褒め称えていたりしている。この人の批評行動は支離滅裂だ。


 STAP騒動では、理研の華々しい記者発表後のマスコミの「リケジョの星」に対する熱狂ぶりも行き過ぎたものがあったが、疑義が出た後の報道とネット上に見られる論調は異様な「空気」に支配されていた。「専門家」を名乗る人たちの人権感覚のなさに、信じられない思いと絶望感のようなものを感じながら、私はずっとこの経緯を見てきた。誹謗中傷の言葉で溢れ返るネット上で見る、科学者達の「言葉の重み」に対する無自覚さに驚いた。

 私は「言論の自由」こそが、権威・権力の横暴を許さないために死守すべき「人権」であると考えている。

 しかし、「言論の自由」も公共の福祉に反する場合には制約を受けることもあり、往々にして「言論の自由」は「人の名誉」という人権と対立する。それは今回の騒動のもっとも重要な問題のひとつだと私は捉えている。
 上昌広氏はNHK他のマスコミに頻繁に登場してSTAP問題についての「解説」を行っており、彼の言動が社会に与えた影響は非常に大きく、マスコミやネット上で「名誉毀損」が溢れかえっていた大きな原因のひとつとして彼の言動があることは見過ごすことは出来ないだろう。「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」ではNHKの報道に対する公開質問」を出しているが、その不正なニュースで解説をしているのも上昌広氏だ。http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1023340333.html

 「名誉毀損」については、その違法性阻却要件として「公共性」「公益性」「真実性」があるが、小保方バッシングにおいては「真実性」が極めて怪しい情報で溢れかえっていたが、「公共性」「公益性」における重要性の方が遥かに優っているという暗黙の了解があったように思える。「公共性」については現在でも疑いようのないことだが、「真実性」については甚だ疑わしく、さらに「公益性」という部分でも、対小保方晴子、対若山照彦、対加藤茂明に対する批評行為の支離滅裂さからも、上昌広氏の言論には「公益」はなく「公害」でしかないと私は思う。こんな人間をテレビが重宝がるのは金輪際やめて欲しいと心の底から願っている。


 ところで、STAP騒動における名誉毀損については、ネットの誹謗中傷で私がもっとも許せないと思ったのが、STAP問題について熱心に議論されているブログのコメント欄に書き込まれた「国立大学教員」と名乗る人物のコメントだ。
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/16144084.html 
 その人物はコメント40.41.43.44.でこのような発言をしている。

 『彼女の深い「病み」は、伝染病のように、彼女にかかわった人に影響を与えてしまうようだ』『正常な人間が、一人の人間を死に追い込んでおいて、絶不調とはいえ、通勤して研究するなどどう考えても普通の精神ではありません。』

 この「国立大学教員」なる人物が何者かは分からないが、匿名とは言え「国立大学教員」の名でネット上にこのようなことを書き込み、『私はあちこちで、彼女は病気なので、会見などさせるべきではなく、早く適切な治療を受けることに専念させるべきだと主張してきました。』などと、”あちこちで”「小保方晴子は病んでいる」と触れ回ったというのだから酷い話だ。この人物のこうした行為は紛れもない名誉毀損行為であり、この人物が本当に「国立大学教員」で、もし仮に学会で多少なりとも影響力のある人物であったならば、その「名誉毀損」の責任は重く、まさに裁判で訴えるべき相手だと私は思う。この国立大学教員の「触れ回る」行為は、個人的には一連のSTAP騒動の中で「もっとも許せない行動」のひとつだと思っている。この「国立大学教員」には、表に出て来てきっちりと責任を取ってもらう必要があるだろう。

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