よもや真話

気になるニュースのことなどをダラダラと

 元理研CDB副センター長の西川伸一氏が書いた「捏造の構造分析」という記事に寄せられた科学ライター詫摩雅子氏のコメントの指摘について、有志の会ブログコメント欄で検証していたものを改めて記事にまとめ直すつもりでいたのだけれど、そのままになっていたので取り敢えずブログコメントをコピペすることにした。内容は、自己点検報告書に記載されている「TCR再構成のアドバイス」に関する時系列に「あの日」に書かれた事実との食い違いがあり、西川氏がAASJに書いた内容と突き合わせて見れば、自己点検報告書の方に間違いがあり、しかもミスではなく意図的に日付を書き換えた疑いがあるというもの

~以下転載(一部修正)~
http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1064582234.html#comments
1484.
ところで、詫摩氏の指摘には『西川先生にアドバイスを求めたのはCDB自己点検委員会の報告書によれば20123月ですが、『あの日』ではリジェクト以降になっています。』というのもあって、「あの日」の記述と自己点検報告書の時系列と食い違いがありますね。

自己点検報告書20ページ
2012 3 月 西川 GD より小保方氏に T 細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった
 2012 4 月 最初の論文をネイチャー誌へ投稿。不採択』

「あの日」97ページ
『ネイチャーからの不採択を受け「西川先生に原稿を見てもらいアドバイスを受けよう」と若山先生から誘われ、若山先生とともに西川研に赴いた。』

アドバイスを受ける経緯として、「あの日」の記述はごく自然な流れだし、西川氏も『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』と証言しています。つまり自己点検報告書の方が間違っているということでしょう。
以前から自己点検報告書がデタラメなことは何度も指摘していますが、もしかするとこの時系列の間違いは単純ミスではなく、何かの意味があって入れ替わっているかも知れませんね。なにしろ、TCR再構成の問題は若山さんの責任を笹井さんに押し付けた一番のポイントですからね。


1494.
面白い情報を見かけました。
・・・・
12.stapman
より:
2014
815 8:42 PM
「最初にこの話を聞いたのは仕事でイスラエルに滞在していた約1年半前の事」とのことですが、下記の魚拓によると当初は1年半前ではなく3年前と記述されていたようです。なぜ書き換えられたのでしょうか?
http://megalodon.jp/2014-0223-0149-03/aasj.jp/news/watch/1069
また、STAPについて初めて知ったのが1年半前とすると、「CDB自己点検の検証について」3ページの「2012 3 12 日、西川伸一GDより小保方氏にT細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった。」という記述と食い違いが生じるように思えます。これは自己点検報告書が誤っているということでしょうか?
http://www3.riken.jp/stap/j/c13document14.pdf

返信
nishikawa
より:
2014
815 9:15 PM
時間は記憶間違いです。年を取ると何でも昔のことに思います。調査委員会には全て私のメールを開示していますので3月12日が正しいです。私にとってはどちらも同じですが。
・・・・・

アドバイスの日付が312日となっているのは、西川氏が調査委員会に開示したメールに基づいているということですね。
TCR再構成アドバイスについて、自己点検報告書3ページにある「研究の経緯」の中では以下のように記述されています。

(2)小保方氏の若山研究室における研究の経緯
2008 年、小保方氏は、ハーバード大学 C.バカンティ研究室において、細胞にストレ スを与えると多能性を再獲得(初期化)するという仮説の検証に関する研究を開始した。

20114月より若山研究室の客員として在籍していた小保方氏は、様々なストレス処理の中から酸処理が STAP 細胞作製に効果的であることを見いだした。そして、 201111月、小保方氏が誘導したSTAP細胞を元に、若山氏がキメラマウスの作製と STAP 幹細胞の樹立に成功した。

小保方氏、若山氏及び C.バカンティ氏は、これらの結果をまとめた論文を作成し、 2012 4 月にネイチャー誌に投稿したが、不採択となった。

2012 4 24 日、C.バカンティ氏、小保方氏らを発明者とし、ハーバード大学が中心となって米国特許仮出願を行った。その結果、1 年以内に本出願をする必要性が生じた。

2012 3 12 日、西川伸一 GDより小保方氏に T 細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった。

2012 4 27 日、小保方氏は神戸研究所(2013 4 月から神戸事業所)研究倫理第一委員会において STAP 現象に関する説明を行い、その研究内容は、同委員会の内部委員であった松崎文雄 GD 及びオブザーバーの竹市センター長の知ると ころとなった。なお、西川 GD も内部委員であったが、既に STAP 現象を認識していた(上記)。その際、小保方氏は STAP 細胞を iPS 細胞と比較し、その優位性に言及した。

2012 6 6 日にセル誌へ投稿し不採択となった原稿には切り貼りのなされた TCR 再構成データが含まれており、この一部が 2013 3 10日投稿のネイチャー誌アーティクル論文の切り貼りされた TCR 再構成のデータとして使われている。 このころ、小保方氏は、若山氏の支援を受けてSTAP 細胞から胎盤形成に寄与する幹細胞を樹立する研究に取り組んだ。


1496.
経緯が時系列に沿って並んでいますが、312日のアドバイスが
になっているのは、記述の仕方として非常に不自然です。アドバイスが本当に312日だったのであれば、よりも前、の間に書かれるべきもので、それがに書かれているのは、元は4月27日の倫理委員会と近接した日付だったものが、なんらかの事情により後から日付を書き換えられている疑いがあります。ナンバリングがそのままなので非常に不自然な表記となっている。

もしも報告書の日付通りに、3月アドバイス→4月ネイチャー投稿の流れならば、西川氏が「あの日」を読んで『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』と言ったことが嘘になります。人の記憶というのは日付など時期については曖昧でも、ことの経緯はそんなに忘れるものではなく、特に、出会いに「強い印象を受けた」という相談に来たのが初投稿前かリジェクトされた後かというのは大きな違いで、西川氏がいい加減な嘘つきでなければ日付の方が間違っている可能性の方が高いでしょう。時期の記憶は、3年前と言ったり1年半前と言ったりかなり適当です。
そして、「あの日」が正しくて西川氏の『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』が嘘ではない場合、ネイチャー投稿&リジェクトアドバイス特許仮出願倫理委員会という流れが、なにやらキナ臭いものがあるのかもなんて妄想も膨らんでしまいます。


1497.
それにしても、AASJのこの記事は大変貴重な証言ですね。
『この論文には私も思い出が深い。最初にこの話を聞いたのは仕事でイスラエルに滞在していた約1年半前の事で、メールでの依頼に応じて論文のレフェリーコメントにどう答えればいいのかなどボストンのバカンティさんと電話で話をした。その後帰国してから、若山研に寄宿して実験をしていた小保方さんと出会って論文についてアドバイスをした。話を詳しく聞いて研究の内容についてももちろん驚いたが、小保方さんと言う人物にも強い印象を受けた。特に最初の論文のドラフトを読んだ時、自分の気持ちをそのままぶつけた初々しい書き様に、普通の研究者とは違うことを確信した。』
http://aasj.jp/news/watch/1069

『メールでの依頼に応じて論文のレフェリーコメントにどう答えればいいのかなどボストンのバカンティさんと電話で話をした。』
ここで西川氏に「メールでの依頼」をしたのは若山氏でしょう。若山氏の依頼で連絡著者のバカンティに直接電話を掛けたという流れになるかと。この時点で既に論文投稿済みということになります。


1498.
312日」とは、イスラエル滞在時のメールのやり取りの日付なのかも知れません。帰国した時には既にリジェクトされていて、そこで実際に小保方さんと面会して直接のアドバイス。という感じではないかと。
3
12日のメールのあて先は若山氏で、もしその内容にTCR再構成に関するものがあったとしても、それは「小保方氏に」対するものではなく若山氏のみが受けたアドバイスですね。西川氏が小保方さんから詳しい話を聞いたときに、原稿を見るなり「TCRや」と言ったのも、事前に若山氏から送られた概略を読んでいたからでしょう。

以上はすべて推測ですが、いずれにせよ自己点検報告書の記載は小保方さんの証言とは食い違っている訳ですから、西川氏のメール提出に基づいてるから312日で間違いないというのであれば、「2012312日、西川伸一 GD より小保方氏にT細胞受容体(TCR)遺伝子再構成の解析に関するアドバイスがあった。」という記述の根拠を確認する為に、そのメールを開示請求した方が良いと思います。「真実は細部に宿る」らしいですね。


1502.
上記自己点検報告書「小保方氏の若山研究室における研究の経緯
に『2012 4 月にネイチャー誌に投稿したが、不採択となった。』と書いてあったので、1496では「ネイチャー投稿&リジェクト」と書きましたが、「あの日」には、この投稿は編集者で跳ねられたのではなく、査読に回った上でリジェクトされたと書かれていて、AASJの記事でも、バカンティ氏がレフェリーコメントに対する答え方の相談をしていることから、査読に回っていることは間違いないので、投稿編集査読者連絡著者査読者編集リジェクトという流れになると思いますので、投稿&リジェクトという表現は適当ではなかったですね。
で、そこで疑問なのですが、この場合4月に投稿して当月中にリジェクトというスピードで結果が出るものなのでしょうか。どうも、この時系列を誤魔化してるっぽい記述の問題には、もしかすると何か重要な問題が隠れているのかもという気がしてきました。


1514.
西川伸一氏は「あの日」に関して『少なくとも私に関わる部分は全て真実だった』と証言しています。そして、AASJの記事と「あの日」を突き合わせて読めば、最初のネイチャー論文投稿とTCR再構成アドバイスの関係を時系列に沿って並べると、日付は不明ですがこんな感じになるでしょう。

スフィア論文を初めてネイチャーに投稿(連絡著者はバカンティ氏)

査読コメントを受けたバカンティ氏から、小保方さんを経由して実験責任者の若山氏に相談。

若山氏からメンターの西川氏にメールで相談。査読コメントに対応するのは連絡著者バカンティ氏なので、直接話して欲しいと依頼。

「メールでの依頼に応じて」西川氏からバカンティ氏と直接電話(イスラエル滞在時のエピソード)

西川氏帰国(相談の甲斐なく既にリジェクト)

小保方さんが若山氏と一緒に西山研を訪問

「TCRや!」

自己点検報告書に記載されている、TCR再構成のアドバイスと論文投稿の時系列は、間違いなく逆転していますね。
この逆転は単純ミスの可能性もありましたが、1495に示したように日付が書き換えられたような表記の不自然さから、意図的に入れ替えている可能性が高いと思います。入れ替える意味が分かりませんが、意図的に日付を変えるには、変えなければならないだけの理由があるからでしょう。


1515.1516. 
時系列を逆転させた理由について考えてみました。
あの日96-97ページ
『幹細胞化の論文のための実験と並行して、私は若山先生から指示を受け、2012年の春頃から体細胞にストレスを与えるとOct4陽性の細胞塊が出来、その細胞塊からキメラマウスが出来るところまでを論文にまとめ投稿を始めていた。』

スフェア研究は「若山先生から指示を受け」て論文をまとめ、ネイチャー、セル、サイエンスへの投稿を開始したということですね。3誌投稿について、自己点検報告書にはこう書いてあります。

2012 4 月にネイチャー誌に投稿したが、不採択となった。(3ページ)
2012
6 6 日にセル誌へ投稿し不採択となった(4ページ)
サイエンス誌に投稿し 2012 8 21 日に不採択となった(4ページ)

セルは投稿日の日付あり、不採択の日付なし。
サイエンスは不採択の日付あり、投稿日なし。
ネイチャーはどちらも日付なし。

記述の仕方がバラバラなんですね。表記に統一性がない時点で公式文書として落第だと思いますが、ネイチャーだけ投稿日も不採択日も正確な日付が書かれていないのが気になります。1495に示した経緯にある、424日の「ハーバード大学が中心となって米国特許仮出願」と427日の理研の「倫理委員会」の動きは、若山バカンティ間での綱引きから理研ハーバード間の綱引きとなっていくようであり、小保方氏がTCR再構成のアドバイスを受けた時期=「小保方氏と西川氏の出会い」が丁度その時期であることにも、何か意味があったのかも知れない。

つまり、時系列を逆転させたことよりもアドバイスの日付を書き換えたことに意味があって、西川氏がスフェア研究の存在を知った直後に倫理委員会が開かれて「理研の研究」として動き始めていることを隠したかったのではないか。論文投稿とアドバイスの時系列を逆転させたのは、若山氏が主体的に動いた研究横取りの構図を誤魔化す狙いがあったのではないか。と。


1526.
実質的に小保方さんと若山さんのふたりで進めた研究の責任著者が、ハーバードのバカンティになっている論文というところに、最初から問題の火種はあったのでしょうね。
以前も触れましたが、小保方さんと若山さんの間の関係性が、互いに手の内を隠しながらも親しく接する内に、小保方さんは若山さんを頼り過ぎて、若山さんは「僕のポスドク」と呼ぶほどお気に入りの「上司と部下の関係」のような錯覚を起こした、かなり歪な関係だったように思われます。

それだけに、問題発覚後の「自分は手伝っただけ」という逃げ方は、やっぱり許せませんね。そして、その手伝っただけという逃げ方は、自己点検チームがそれを後押ししているというか、そういうシナリオに合わせた自己点検報告書になっていることが分かります。
この時系列の小さな綻びからは、自己点検検証委員会の「悪意」が顔を覗かせています。そして、その悪意が向けられている先は小保方さんより笹井さんに対するものであり、自己点検報告書は若山さんの責任をすべて笹井さんに擦り付ける内容になっています。
研究者の方達は怒った方が良いと思いますよ。
~以上転載~

 STAP細胞問題で、若山照彦氏の論文撤回に絡む行動が偽計業務妨害罪にあたるとして刑事告発をする動きがある。受理されるかまだ分からないが、『理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問』ブログを見ると、偽計業務妨害として起訴出来る要件を満たしているように思える。
 私は、若山氏には若山研でいったい何が起きたのか正直に話して欲しいとは思っているが、彼に刑事罰を受けるような罪があったのかは私には分からない。巨悪はもっと他にあって、若山氏もまた巻き込まれてしまった被害者なのかも知れないという気がするからだ。但し、STAP細胞問題に関する責任は、逃げずにきちんと果たすべきだと思うし、小保方さんにES混入犯の汚名を着せた責任は重く、それが刑事告発という事態になったのも仕方ないのかも知れない。

 CDB自己点検報告書の6ページには、こういう記述がある。
2.STAP 論文の作成に関する検証
(1)論文著者らの関与
本委員会の検証によれば、2編の論文の根幹を成す TCR 遺伝子解析による初期 化の立証、キメラマウスの作製、STAP細胞の胎盤への寄与、STAP幹細胞の樹立等 の結果を、それぞれの実験を分担した著者たちが正しいものとして受け入れ、不適切なデータ処理や実験結果の再現性確認の必要性が見過ごされたまま論文出版にまで至ったことが認められた。

http://www3.riken.jp/stap/j/c13document14.pdf

 この「TCR 遺伝子解析による初期化の立証、キメラマウスの作製、STAP細胞の胎盤への寄与、STAP幹細胞の樹立等の結果」というのは、すべて若山研究室での実験結果であり、「STAP幹細胞の樹立」は若山氏の仕事だし、STAP細胞のTCR再構成も「若山研のプログレスレポート」時にはあったとされたものがその後の確認実験で消えていたことは、「若山研メンバーの実験ノート」にも記載されていることで、これが笹井氏らが関与する以前に判明していた事実であるからには、TCR再構成が消えていた事実をスルーしたシニアの責任は笹井氏以上に、実験時の責任者である若山氏に最も大きな責任があるはずだ。

 ところが、自己点検報告書では、若山氏の立場を『若山氏は、小保方氏を理研の客員規程に従ってハーバード大学から受け入れたが、小保方氏は C.バカンティ研究室に籍があり、受入れの目的は技術支援であると 認識していた。そのため、実験計画や結果の判断に深入りしない方針で共同研究を進め、批判的な観点からの議論や詳細なデータの確認を行わなかった。』という若山氏の自己申告をそのまま受け入れ、若山氏の責任を減免している。自己点検委員会は、若山氏が「TCR再構成が消えたことを知らなかった」というあり得ないストーリーを維持するように、STAP研究における若山氏の関与を異常に低く見せかけている。理研改革委員会の基礎資料になっているこの自己点検報告書は、若山氏の責任をすべて笹井氏に押し付けているのだ。これほどおかしな文書が理研の公式文書になっているのは驚きだ。週刊誌には若山氏の話ではないかと思われるものを笹井氏の話に変えたゴシップがあったが、それと同じような責任のすり替えが起きている。


 そもそも、特定法人指定を間近に控えていた理研が石井委員会のような拙速な調査結果でお茶を濁そうとしたりせずに、最初の調査時点で再現実験を含めて研究の根幹についての再調査をしていれば、小保方さんを犯罪者扱いした異常な形ではない、もっとまともな検証実験も出来ただろうし、笹井氏が死ぬようなことにもならなかっただろう。STAP細胞論文の疑義に対する調査をするのであれば、疑義対象者の若山氏に理研外部だからと勝手な振る舞いをさせないよう、直ぐに第三者調査委員会を立ち上げるべきだったのであり、それをしなかったことがすべての間違いの元だったのだ。

 小保方さん達を取り巻く環境には多くの利害が複雑に絡み合っていて、しかもそれがSTAP潰しの方向で利害が一致する形となって、理研の調査を出鱈目な方向に進めてしまったのだが、複雑に絡まった要因のひとつに理研内部の対立構造があるだろう。

 不正疑惑に対して最初に立ち上げられた石井委員会は、理研上層部の意向を受けた(文科省の意向とも言える)恣意的な調査をしていて、これは科学コミュニティからもマスコミからも大きな批判を浴びていた。ところが、そうした理研の恣意的な調査では不十分だと言うのであれば、本来ならば調査の公正さを求めて「第三者」という方向に向かうべきところを、何故か「自己点検検証委員会」という形になったのが、この問題をデタラメなことにしてしまったのだ。

 理研の上層部が行った調査が不十分だからと言って、理研内部の反体制勢力が集まったような理研有志の自己点検チームをそのまま信用し、その情報を鵜呑みにしたマスコミの馬鹿さ加減も呆れるばかりだ。NHKと毎日新聞は、情報リークというエサを貰ってスクープ報道に舞い上がっていた。理研上層部も、理研有志もどちらも理研の人間であり、しかも内部対立的な関係性にある「利害関係者」であることが、すっかり頭から抜け落ちてしまっている。

 岸改革委員会は、そんな理研有志の作文と若山証言と遠藤解析を使って、後はNHKなどの報道で知った情報があれば、笹井氏ら当事者の話など聞く必要もないとして、CDBのことをまともに把握する努力もせず解体提言をした。石井委員会から始まってSTAPに関して次々と立ち上がったこうした各「委員会」は、それぞれが適正手続きを無視して何もかもが狂っているのに、そうした狂った土台の上に立つ桂委員会がいくら辻褄を合わせようとしても、土台が狂っているのだからマトモに仕上がる訳がない。
 冒頭で参照したブログが「根本的疑問」というタイトルになっているように、この不正問題の対応は根本的なところで異常なのだ。


石井調査委員会への根本的疑問
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/15348853.html

理研調査委の不服申立却下決定の根本的間違い その1-5まで

http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/archive/2014/5?m=l

理不尽極まりない理研改革委提言は破棄されるべきである その1-3まで

http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/archive/2014/8?m=l


 そしてこの問題は、BPOから人権侵害を認定されたNHKスペシャルが、クレジットも出さずに人権侵害の限りを尽くしたこととも繋がって来るのだろう。名誉毀損と認定された番組が、番組制作に関するクレジットを出さなかったということは「NHKの看板で小保方さんに対して匿名による誹謗中傷」をしたということだ。このNHKの暴走に関しては、その見立てを裏書きした専門家の影も見え隠れしている。

 三鷹ストーカー殺人事件で、高裁判決に対して検察側・弁護側双方が上告しなかったため、懲役22年の判決が確定した。
http://news.livedoor.com/article/detail/12646288/

『女子生徒の両親は代理人を通じ、「懲役22年では軽過ぎる。裁判員裁判だが、司法の判断は普通の人の良識とは懸け離れていると感じる」とするコメントを発表した』

 
手続きに問題があったとして裁判員裁判をやり直すという異例の事態となったこの裁判で、司法に翻弄された遺族の苦しみは計り知れない。一審の裁判に問題があるとして差し戻されたのも、そもそも検察の起訴に問題があったのだと私は思う。起訴内容が「殺人、住居侵入、銃刀法違反」となっていて、脅迫、強要、強姦、ストーカー行為、リベンジポルノ等の被害者が受けたありとあらゆる苦痛に対する罪がひとつも起訴されていないのだ。「殺人、住居侵入、銃刀法違反」これはいったい何の事件の話なんだと言いたくなる。
 起訴状にない罪で裁いた間違った裁判が差し戻されたやり直し裁判では、今度は犯した罪を裁くために必要な罪状を追起訴しておきながら、求刑を無期懲役から懲役25年に減らしてしまったのもおかしい。犯行の残酷さから死刑を求刑してもおかしくないような事件に、求刑の段階から25年の有期刑だとか、なんでそんなことになってしまったのか。

(毎日新聞に載った遺族コメントで理由が分かった)
<2> 最初の第1審の判決について検察官が控訴しなかったこと
最初の第1審で検察官は無期懲役を求刑しながら、懲役22年の判決に対して控訴しませんでした。控訴しなかったため、差し戻し審1審は殺人罪等について懲役22年を変更することはできなくなりました。被害者の立場を十分に代弁し尊重すべき検察に対しては、大変悔しく、残念です。それは自分たちの使命を放棄したとしか思えないからです。
http://mainichi.jp/articles/20170208/k00/00e/040/332000c
(しかしこれも考えると、差し戻されてのやり直し裁判について、破棄されている原判決に対して「控訴しなかった」ことが影響するというのも、ちょっと意味が良く分からない。一審そのものが破棄されたのだから、控訴していたかとか関係なさそうな気がするのだが。)

 破棄された原判決では「男女トラブルの殺人で被害者が1人の量刑の中ではほぼ上限に位置づけられる」とされていたが、差し戻し審理で求刑の段階から有期刑に限定されたのは、この最初の裁判での「男女トラブルの殺人で被害者が1人」という紋切り型で犯罪実態にそぐわない量刑判断が、やり直し裁判でも踏襲されたことになるだろう。
 以前も述べたが、この裁判が最初から犯人が犯した罪に正面から向き合ったものだったら、「男女トラブルの殺人で被害者が1人」などといった無機質な量刑判断にはならず、無期懲役の判決もあり得たと思うし、それが妥当な量刑だと私は思っている。遺族は死刑を望んでいたが、犯人はそれ位の重罪を犯しているし、全く反省する気配もない。この差し戻し審は、そういう犯人が犯した罪に正面から向き合うための「やり直し裁判」であるはずだと私は思っていたのだが、そういうことではなかったらしい。最初の一審で事件に真剣に向き合い判決を出した裁判員の方達の苦労や思いを無にしてまでも差し戻されたのは、結局「裁判の形が悪かったので、体裁を整え直しました」という裁判所のアリバイ作りに過ぎなかったのかも知れない。
 そもそも、ストーカー被害を相談したその日に殺されるという警察の不手際も悔やまれるこの事件で、さらに裁判でも差し戻しという不手際が起きてしまった。司法に振り回され裏切られ続けた遺族のことを思うと、胸が締め付けられる思いがする。

 これで懲役22年の刑が確定したわけだが、2013年の逮捕から未決拘留で3年以上経っているので、刑期はあと19年もない。事件から22年後の2035年、被害者の両親が80歳を超える頃に、犯人は40歳そこそこで刑期を終える。場合によっては30代で仮釈放されるかもしれない。被害者遺族にとって自分の人生が終わりに近づく頃、自分の娘を殺し嬲り者にした男が社会復帰し、40歳からの新しい人生を始めるのだ。被害者遺族にとってこれほど惨いことがあるだろうか。

 昨年末の議論で、改めてブログにまとめ直そうと思っていたのを忘れていたのだけど、書き直すのも大変なのでコピペ。内容は、結論ありきな人達が噂を広める会で、「あの日」に書かれたSTAP幹細胞のTCR再構成の記述に矛盾があるとして、小保方さんの嘘を暴いたと言って盛り上がっているのを見かけた為、「あの日」の記述と調査報告書の間に齟齬はないことを説明したもので、その際に時系列に沿って振り返るうち逆に若山証言に矛盾があることが判明したというもの。

~以下コピペ(一部修正)~
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/57682248.html#comments
7444-7447.
それから、感想さんはTCR再構成の件で小保方さんの嘘を暴いたそうですが、本当にそうなんですか?
「桂報告」「捏造の科学者」「あの日」それぞれ時系列が違っているとの指摘がありましたが、取り敢えず「捏造の科学者」は置いといて、桂報告と「あの日」を時系列に沿って見てみて下さい。桂報告書には「再構成が確認されなかった」という文言が2回登場していている点が注目ポイントですね。桂報告書と「あの日」と時系列を合わせて並べると次のような感じで対比することが出来ます。

1.
(あの日)
STAP幹細胞のTCR再構成については、当初若山研のスタッフによって解析が行われた。その時の結果では調べられた8株のうち2株にはTCR再構成があるようだったが、その実験にはコントロール実験がなく、結果の正確さは担保されていなかった。
(桂報告)
小保方氏は TCR 遺伝子再構成に関する実験を開始し、STAP細胞を含む細胞塊、一部のSTAP 幹細胞に TCR 遺伝子の再構成が見られる~~~~


2.
(桂報告)
STAP 細胞を含む細胞塊、一部のSTAP 幹細胞に TCR 遺伝子の再構成が見られることを CDB 若山研で最初に報告した。
(あの日)
(プログレスレポートについて記載なし)


3.
(桂報告)
しかし、後に 8 系統の STAP 幹細胞の TCR 遺伝子の再構成を確認したところ、再構成は確認されなかった。なお、この8系統は小保方氏が継代培養を繰り返していた細胞であった。
(あの日)
そのため私が後日、自分で確認の実験をコントロール実験と同時に行ったところ、どの細胞株からもTCR再構成は観察されなかった。


4.
(桂報告)
さらに、この実験は小保方氏の依頼で、CDB 若山研メンバーによる TCR 遺伝子再構成の確認実験が行なわれた。しかし、この CDB 若山研メンバーの実験ノートによれば、実験の結果 TCR 遺伝子の再構成は確認されなかった。
(あの日)
(若山研メンバーに確認依頼した件について記載なし)


桂報告書で2回登場している「再構成は確認できなかった」ですが、前者には主語がなく後者の若山研メンバーによる確認実験が『小保方氏の依頼で』行われているのは、小保方さんが自分で確認した実験で見られなかったので、もう一度確認して欲しいと依頼したと解釈するのが自然です。
また、冒頭の『小保方氏は TCR 遺伝子再構成に関する実験を開始し』となっているのは、自己点検報告書でも見られたのと同じく、若山さんの指示で実験が割り振られていたことを隠していた若山証言が基になっているからと思われます。

上記を踏まえて事実の解釈
1.2.プログレスレポートでの報告は若山研スタッフが解析したものを根拠としていた。

3.結果の正確さが担保されていないため、後で自分で確認実験を行ったところ、再構成は確認されなかった。

4.自分でやった実験で確認できなかったので、若山研メンバーに再度確認して欲しいと頼んだ。すると若山研メンバーでも再構成は確認できなかった。


つまり、桂報告と「あの日」の間に齟齬はなく、大きく矛盾しているのは捏造の科学者に登場する「若山研関係者の証言」ですね。
「ところが、小保方さんが翌週にもう一度調べたら、数株でうっすらと痕跡が見えたんです」
捏造の科学には、こうした如何にも怪しげな「若山研関係者の証言」が登場します。週刊誌では「サンプルをコソコソと捨て始めた」という話もありましたが、出所は全部同じ人だと思います。間違いなく虚偽の情報を流している「若山研関係者」がいますよね。

ところで、STAP幹細胞にTCR再構成がないことは、丹羽さんも笹井さんもみな共著者間で共有された情報であったのだし、報告書にも『後の小保方氏自身の実験、および CDB 若山研のメンバーに確認を依頼した実験では TCR 遺伝子の再構成を認めるに至らなかったことから、実験データに不整合が存在したことは明らかである』と書いてある通り、若山さんも当然知っていた情報ですね。「若山研メンバーの実験ノート」にもハッキリ書かれていた訳ですし、客員の小保方さんが若山さんに無断で若山研メンバーを使うなんてあり得ませんよね。

若山さんが論文撤回を決意した理由として、「TCR再構成がSTAP幹細胞で認められないことがプロトコル・エクスチェンジで判明したこと」というのが挙げられていますが、感想さんが蒸し返したお陰で逆に「若山さんの嘘」が判明しちゃいましたね。


7480.

噂を広める会で過反応とか言われちゃいましたが、「小保方の嘘がバレた!」と言って盛り上がってる人達がいたんで「そんなことはないのでは?」ということを7445-7446で時系列に沿って示しただけなんですけどね。嘘つき呼ばわりを訂正するのは「過反応」なのでしょうか。

まあ、小保方さんの「スタッフが解析したもの」という話を信じない人がいるのは分かりますが、「あの日」と「桂報告書」との間に齟齬はないことくらい理解して欲しいですね。で、捏造の科学者に書かれている方の時系列がおかしいので、マスコミに虚偽情報を流している「若山研関係者」がいると指摘しました。ついでに、桂報告書をよくよく見ると、若山さんがTCR再構成がないことを知らなかったということは「あり得ない」ことが分かったので、逆に「若山さんの嘘が判明」とも書きました。

但し、須田記者がまったくの捏造記事を書いた可能性も残っているので、桂報告書が正しいことを前提にすれば、須田記者が捏造記事を書いたか虚偽情報を掴まされたかのどちらかになります。これって陰謀論なんですかね。

まあ、客員の小保方さんが若山さんに無断で若山研メンバーに確認実験を頼んで、尚且つ若山研メンバーからも若山さんに報告がなかったという「あり得ない連絡ミス」があった可能性もゼロではありませんけどね。「普通に考えれば連絡ミス」というのはちょっと私の「普通」とは感覚が違いますね。これって私が「陰謀脳」なのかしらん。おぼさんも少しくらい若山さんの言動を疑ってみた方がいいんじゃないですかね。


7486.

噂を広める会では、また時系列をシャッフルして出鱈目なこと言ってる人がいるようですが、TCR再構成の確認実験は笹井さん達が関わる前の話です。

自己点検委員会鍋島氏の説明。
『8株のうち3株がTCR再構成があることが若山研のプログレスレポートで報告されています。そのあと無くなったという報告はプログレスレポートで報告されていません。12月の笹井先生が論文を作るという段になった時にその8個については既に再構成が確認できない事態になっていたというのが分かっていまして、いつそうなったのかについては小保方氏から聞かざるを得ないのでどの時点かについては分かっておりません。事実だけは笹井氏と丹羽氏と小保方氏が認識していたことは間違いありません。』
https://www.youtube.com/watch?v=VzqtGgG-nXE&nohtml5=False1 1時間11分頃

『12月の笹井先生が論文を作るという段になった時にその8個については【既に】再構成が確認できない事態になっていた』という説明で、笹井氏が関わる以前から判明していたことが分かります。
それにしても、若山研時代の話なのに「小保方氏から聞かざるを得ないので」などと、若山さんの責任を完全にスルーしているところが、この調査の異常さを物語っていますね。

7490.
若山研メンバーの確認実験が、笹井さん達が参加する以前の若山研時代に行われていたことは明らかなので、連絡ミスによって若山さんが知らなかったということはあり得ません。

それを前提にしたひとつの仮説。

笹井さんが論文指導で関わるようになって以降、若山さんの立場は次第におミソ扱いされていて、殆ど議論にも参加していなかったように見えます。だから「責任著者を降りたい」という話にもなったのでしょう。
そして実は、TCR再構成については丹羽さんが「慎重であるべき」と言ったのと同じように、若山さんとしてもTCR再構成は入れたくなかったのではないか。だって消えてしまっているのだから。しかし、笹井さんの手によってどんどん説得力のある論文に仕上がっていく中ですっかり任せてしまった。そして論文はネイチャーに採用され、華々しい記者会見の場にも立った。

ところが、発表直後から間違い探しの祭りが始まり、疑惑をかけられ放題になった挙句に、プロトコルエクスチェンジでさら炎上。その上博士論文画像流用なんて話まで出た。

若山さんにとっては、報道されたように「TCR再構成がなかったことにショックを受けた」のではなく、プロコルエクスチェンジでTCR再構成がないことが「クローズアップされた」ことがショックだったということ。普通であれば、間違いなくSTAP幹細胞を作った若山さんに疑惑が向くことになるはずです。まさに「自分の責任にされてしまう」事態です。
そこで大芝居を打つことにした。3月10日の論文撤回呼びかけと、それ以降の論文撤回にかかるドタバタ劇です。

これはただの妄想ですが、ひとつだけ言えることは、TCR再構成が消えていたことを若山さんが知らないまま論文になったなんてことはあり得ないということです。


7494.

客員の小保方さんが若山さんに無断で若山研メンバーに確認実験を頼んで、尚且つ若山研メンバーからも若山さんに報告がなかったという事態があり得るとのことですが、では、もしもそれが事実であったとして、小保方さんは何のためにそんなことをやったのでしょうか。

TCR再構成の確認実験は小保方さんが(若山氏が作成した)STAP幹細胞は本物だと信じていたからこそ行われたものでしょう

仮に小保方さんがES細胞を使っていたとするのなら、改めて自らTCR再構成の確認実験を行い、さらに若山さんに無断で若山研メンバーに頼んで確認実験をさせるのはおかしな話です。もし自分でES使っているのなら、出るわけないのが分かっていながら自分から進んで確認実験をする訳がありません。しかも若山研メンバーにわざわざ追試依頼するなどあり得ません。それでも、演技で確認実験をしていると言い出す人もいるかも知れませんが、もしそうであればどうして若山さんにその演技を見せないのでしょう。

私はTCR再構成の件を若山さんが知らなかったなど「あり得ない」と思いますが、仮に客員なのにPIに無断で若山研メンバーを使って、尚且つ若山研メンバーからも若山さんに報告がなかったという事態が起きて、若山さんが知らない状態であったとしても、「若山研メンバーの実験ノート」は、どちらに転んでも小保方さんがES混入犯ではない強力な証拠だと言えるでしょうね。


7496.

結論ありき界隈からどんどん若山さんが怪しく見える材料を出してくれますね。

『あの日』P.97
「TCRや。リンパ球からやった実験なんやったらTCR再構成の実験をせなあかん。それがあればリプログラミングの決定的な証拠になる。必要な試薬は、持ってる研究員がいるから手配しとくわ」

>小保方さんは西川先生にこういわれたんですよね。小保方さんにTCR再構成の確認実験をしない、という選択肢はあったんでしょうか??

これは、若山さんと一緒に聞いてる話ですね。
問題になっているSTAP幹細胞の方は、「あの日」によれば若山研スタッフの解析でTCR再構成があると知らされたとしています。これがプログレスリポートで報告されたもので、でもあの界隈では「若山研スタッフの解析」というのは信じないのでしょうから、小保方さんの解析だったということにしても別に構いません。
いずれにせよ、この時の実験がTCR再構成があったとしてプログレスリポートに残っている訳です。

西川さんのアドバイスに対して、絶対にやらなければならないのはここまでです。

で、「あの日」によれば、STAP幹細胞の方にはコントロールがないので改めて実験したとされています。これは報告書の「小保方氏自身の追試で失敗」に相当します。そしてこれは、(若山氏が作成した)STAP幹細胞が本物だと信じていなければやらない実験です。また、実験結果が確実なものだったと確認するためには必要な実験ですね。そこでTCR再構成が確認できなかった。報告書では小保方さんの責任を強調するように「追試に失敗」という表現を使っています。

そして若山さんはこの事実を知らなかったと言う。おかしいでしょ。
西川さんのアドバイスを一緒に聞いていながら、しかもSTAP幹細胞は若山さんにしか作れないというのに、STAP幹細胞のコントロール実験の結果が気にならないというのでしょうか。
~以上コピペ(一部修正)~

2月8日追記:
昨日、将棋ソフト使用の不正疑惑を掛けられた三浦九段のインタビュー記事が出ていたが、これと全く同じことがSTAP問題でも起きていたと言えるだろう。
『告発者の理屈で言えば、私が不正をしてまで勝ちたいはずなのだから、わざわざ私が悪い手を、コンピューターが最善手とは思わない手を指す必要なんかないはずじゃないですか? (昨年10月11日に)連盟から呼び出されたヒアリングでも、私はそのことを強調して伝えたのですが、なぜかあまり相手にされなかったんですよ、そういうことを言っても。』

http://ironna.jp/article/5686?p=2

 このように、最初に決めつけがあると「その結論を得るためにはこれだけの矛盾があるよ」といくら説明しても、そこは無視されてしまうことになる。科学界は理研が出した矛盾だらけの結論で「決着済み」にしてしまっている。
 小保方さんの話に聞く耳を持たなかった石井調査委員会の不正認定と、理不尽極まりない不服申し立て却下の経緯も、こうした反省に立って検証される必要があるだろう。そしてまた、調査委員会とは別に動いていた自己点検チームによる「自己点検報告」が不公正の極みであったこと、理研有志と言われる人達の思い込みが、この事件を間違った方向に誘導してしまったことも明らかにする必要があるし、いずれはっきりするだろう。


 今月6日発売の婦人公論124日号から「小保方晴子日記」というものが始まった。昨年4月の瀬戸内寂聴氏との対談をきっかけに小保方さんは社会復帰に向けた動きをしているのかと思っていたら、鬱状態からはまだ回復しておらず、ひとりでは買い物にも行けない程に引きこもり状態が続いていて、日本語のテレビニュースを見ただけで眩暈や吐き気、頭痛に襲われるほどPTSDの症状も出ているようだ。思った以上に重症のようだ。これは、もちろんマスコミ等からの苛烈なバッシング被害から来るものなのだが、以前からずっと指摘してきたようにマスコミ等のバッシングを引き起こしたのは、そもそも科学界の出鱈目さに原因がある。

 STAP問題は、本来科学コミュニティ内で処理されるべき研究不正問題を、ルール無用の場外乱闘で騒ぎまくったせいで、死者まで出る事態になってしまったわけだが、無法な情報リークによる報道合戦と並ぶ場外乱闘が、科学の名のもとに安易に仮説で不正追及をした「kahoの日記」や「仙台通信」のような科学者たちの言動である。

 STAP細胞問題を小保方さんへの個人攻撃に向かわせたのは、アンチ連中がしつこく執着している博士論文問題だが、理研ではリーク報道と世間の騒ぎに右往左往した挙句に文科省対策兼マスコミ対策のような石井報告が出されたのに対して、乱闘騒ぎが飛び火した早稲田大学では、博士論文の調査に関して一切リークはないまま粛々と調査を進め、第三者委員会による公正な調査報告が出された。
 ところが、これが気に入らない連中が大騒ぎした結果、早稲田も世論に振り回されることになってしまった訳だが、場外乱闘の先頭に立って騒ぎの旗を振り続けた人物がいる。

 日本分子生物学会の大隅典子と中山敬一である。
 第三者委員会が入念に調査した結果、学位の取り消しには当たらないとした調査報告が出されるや否や、世間では蜂の巣をつついたような騒ぎが起きたが、その中でもこのふたりが世論に及ぼした影響は計り知れない。

 『学位論文』http://blogos.com/article/90738/
 これは「提言型ニュースサイト」を標榜するBLOGOSに掲載された記事だが、大隅典子はこういう形でネットで騒ぎ続け、テレビをつければ中山敬一がしたり顔で研究倫理を語っていた。こうしてSTAP騒動の場外乱闘最前線に立っていたふたりは、当時の日本分子生物学会理事長と副理事長だ。
 STAP騒動で笹井芳樹氏を自殺に追い込んだ「マスコミによるバッシング」を焚き付けたのは、こうした科学界の中心にいる人達だ。科学の権威がマスコミや世論に「正義の大義名分」を与えてバッシングの旗を振り続けたのだ。

 マスコミ等による不当なバッシングに堪えかねた笹井氏が、絶望の内に自らの命を絶ち亡くなった後、大隅典子は仙台通信に「黙祷」と題する文章を書き、分子生物学会のHPに理事長メッセージを出した。

 『黙祷』http://blogos.com/article/91970/
『後に残された方々の気持ちを思い計ってもなお上回る念慮というものは、私の理解をはるかに超えている部分もあるでしょう。(中略)笹井博士が何を目的として自死を選択したのか、本当のところはわかりませんが、命よりも大事なことは何も無いはずです。自分の命はまた誰かの為でもあるのですから。』

 「笹井博士のご冥福を祈って」書いたというメッセージの中でこの人は、笹井氏が自ら命を絶ったことを責めている。非常に違和感を感じる文章だが、「何を目的として自死を選択したのか」というのも意味不明で、どうすれば「自死の目的」などという発想が出てくるのだろう。これはつまり後ろめたさの表れで、バッシングの先鋒にいた自分にとって死なれて迷惑だとでも思っているのだろうか。追悼文にこのような文章を書く神経が私には信じられない。

『日本を代表する研究機関である理研で起きた前代未聞の研究不正の解明にあたり、理研内で真相と科学的真実の解明のため勇気ある行動をとっている研究者が複数名いることは、理研にとって大きな救いである。』

 これは、理研改革委員会提言の中にある理研有志に対する賛辞である。その「研究不正に立ち向かう勇気への称賛」の過剰さに私は違和感を禁じ得ない。その一方ではSTAP騒動と同時期に、岡山大学で研究不正の隠蔽問題が起きていて、中国地区の地域医療ネットワークの核となる「岡山大学で起きた研究不正の解明にあたり、真相と科学的真実の解明のための勇気ある行動をとった研究者」はふたりとも解雇された
 こちらの「研究不正に立ち向かう勇気」に対しては、岸改革委員会のメンバーから何か言うことはないのだろうか。

 ところで先日、中国ニュース配信サイトのレコードチャイナに、理研に在籍する中国人科学者を取材したこんな記事が出ていた。

「小保方晴子氏の事件が起きるまでは天国だった」=理研に勤める中国人学者が見た日本の研究環境
http://www.recordchina.co.jp/a154053.html
 新華社通信の取材を受けた凌楓氏は、その中でこういうコメントしている。
「任期制の研究員はプレッシャーがある。契約期間内に一定の研究成果を出せなかった場合、契約を更新してもらえないだけでなく、他の機関に再就職するのも難しくなる。そのため、目前の功利を急いで求める研究員も出てくる。昨年、世界の学術界を震撼させた小保方晴子の論文ねつ造事件も理研で発生した」

 この「目前の功利を急いで求める研究員」とは誰のことか、今ではSTAP問題に注目している大半の人が理解しているだろう。小保方さんは手記の中で『2012年3月になると私には、若山先生から若山研のメンバーをフルに使って急いで幹細胞株化の論文を仕上げるように指示が出された。』と証言している。そしてこれは理研本来のあり方とは違っていたようだ。
『凌さんによると、野依良治・元理事長は、誰もやっていない研究をするように常に鼓舞し、自分が編み出した新しい研究の原点を基礎にそれを発展させていくようにと指示していた。理研は論文の数をむやみに追及することはなく、求めているのはクオリティの高い論文だ。最大で40〜50人が在籍するような研究室でも、1年に1つの論文も発表しないというケースもある。』

 また、凌氏のコメントにはこういうのもあった。
 「近年、日本の学術研究の雰囲気は悪化している。小保方晴子氏の事件が起きるまでは、理研の研究環境は良好で、科学研究経費をいろんな所からもらえるなど、研究の面では『天国』のようだった。」

 結局STAP騒動は、笹井-小保方ラインの悪事と決めつけた理研有志の暴走が、自分達の首を絞めたということだ。当人たちは自分の正義を信じていたのだろうが、何のことはない、予算獲得に四苦八苦して自分の思うような研究も出来ない研究者達からの理研の恵まれた研究環境に対する嫉妬に煽られて踊らされていただけなのだ。日本分子生物学会の理事達から相次いだ声明にしろ、岸改革委員会の理研有志に対する過剰なまでの称賛にしたって、そういう大学の先生たちの理研に対する嫉妬の表れでしかない。

 その結末は「あの事件の影響は大きく、それまでの方針を変えないわけにはいかなくなった。あまりに独特な研究プロジェクトは審査を通りにくくなり、特に末端の研究員は、自分の研究を続けていけるかが分からない状態」となったのだ。これは理研有志の自業自得としか言いようがない。理研が日本中から嫉妬の攻撃に晒されている中で、CDB三銃士などと正義を気取って理研を内部崩壊させた戦犯として、歴史にその名は刻まれるだろう。

少し前に、ハーバービジネスというネットメディアに『いまだ根強い「本当はSTAP細胞はあった!」説がやっぱりおかしいこれだけの理由』という記事が出ていたが、そこには幸福の科学出版の月刊誌「ザ・リバティ」の記事を拡大コピーしたものを掲げる人達の写真(つまり幸福の科学信者の写真)が使われており、小保方さんを応援する人達にカルト信者のようなイメージを与えるものになっていた。http://hbol.jp/110893

 表紙から既に印象操作的なものがあるが、記事の中身の方にも同様の問題が見られるので取り上げておきたい。
 

クマムシ博士の異名で知られる堀川大樹博士が書いたこの記事は、科学リテラシーの啓蒙が主眼となっていて、非専門家がSTAP問題を正しく理解が出来ないのは一部メディアの報道によるところが大きいとして、このようなことが書かれている。
『 たとえば2016年3月に、ドイツの研究グルがープが、STAP細胞の作製に成功したという記事が出回った(参照:「ビジネスジャーナル」)。これを読んで、「やっぱりSTAP細胞は存在した」と思った人も多いだろう。』

 ところが、堀川氏が「STAP細胞の作製に成功したという記事が出回った」としてそこで参照しているビジネスジャーナルでは「STAP細胞の作製に成功した」とは報じていない。堀川氏の記事は、大宅健一郎氏の書いた記事がその流通過程で「STAP細胞作製に成功!」というデマとなって拡散されたものを取り上げた、核心を外した反論記事になっている。

 

http://biz-journal.jp/2016/05/post_15081.html

記事をちゃんと読めばわかるが、大宅氏の書いた記事にはSTAP細胞作成に成功とは一言も書いておらず、論文にある酸処理後に多能性マーカーの一種であるAP染色陽性細胞の割合が増加した現象が、酸性ストレスによって細胞が初期化し多能性を示すSTAP現象と同じで、「癌細胞ではSTAP現象を再現出来た可能性がある」という言い方をしている。
 そして記事全体から読み取れる筆者の主張は、「STAP細胞の作製に成功した」という話ではなく、「日本では葬り去られたSTAP研究を継続する研究者がドイツにいた」という事実を知らせることを主眼としている。ところがそこにBJ編集者が記事にはない「STAP現象の確認に成功」という反則技の釣りタイトルを付けたおかげで、ニュースが拡散する過程で誇張され、「STAP細胞作製に成功!」という噂として広まっていたのが実態だ。

堀川氏の記事は、そうやって発生した噂を殊更に取り上げて、それに対して「それは間違っている」という論調になっている。つまり、ソースをきちんと読み込まずに堀川氏の中に形成された、実体のはっきりしないイメージに対する反論記事になっているのだ。一種の藁人形論法である。これは、昨年末に有志の会が報じたテキサス大学のiMuSCs論文について、伝言ゲームのように歪曲誇張して拡散された情報を捉えて、サイエンスライターの粥川準二が斜め上からの批判記事を書いたのと同じで、デマだと言うデマを書き立てることで、核心部分が目くらましされる形になっている。

 問題の核心は、小保方さんを窃盗犯呼ばわりまでしたSTAP細胞問題は未解決であり、STAP細胞はすべてがES細胞由来のものだとして、当時の野依理事長がSTAP研究自体が虚構とまで言った理研の結論が、間違っていた可能性があるということだ。
 
これまでにSTAP現象に関係しているとされた論文を改めて取り上げると以下の3報がある。

 

○昨年テキサス大の研究チームが発表したiMuSCs細胞は、STAP現象が部分的に再現されたものと言えるが、著者は独自の成果だと主張している。STAP論文は撤回されているため世界初の成果と言っても間違いではないが、これの前身となる論文では違う研究テーマだったものが、投稿論文で追加実験を加えてコンセプト自体が大きく転換されているのは、STAP論文の影響を受けた可能性が高い。

○ハイデルベルグ大ではSTAP論文に大いに触発され、癌細胞を使ってSTAP現象の再現を試みたが上手く行かなかった。しかし何がしかの興味深い現象を見ることは出来た。(これが大宅記事)

○ワシントン大ではSTAP現象を参考にした研究を続けて、癌細胞でOct-4GFPを発現という一定の成果を出している。

 数はまだ少ないが、これらは
まさに小保方さんの研究にインスパイアされたものと言っても良いだろう。そして更に、理研によるSTAP再現実験を論文化した相澤論文では、STAP再現実験の制約の大きさを強調し、暗に「この検証方法では決着は付いていない」と世界の科学界に投げかけている。小保方さんの研究が復権する日も近いかも知れない。

 不正調査に関する議論の中で気づいたことがあったのでメモとして。

 CDB自己点検報告書には次のような記述がある。
『このころ、小保方氏は、若山氏の支援を受けてSTAP 細胞から胎盤形成に寄与する幹細胞を樹立する研究に取り組んだ。』

『若山氏は、小保方氏を理研の客員規程に従ってハーバード大学から受け入れたが、小保方氏はC.バカンティ研究室に籍があり、受入れの目的は技術支援であると認識していた。そのため、実験計画や結果の判断に深入りしない方針で共同研究を進め、批判的な観点からの議論や詳細なデータの確認を行わなかった。』


 この件については、反笹井色に染まった自己点検チームが若山氏の一方的な言い分を鵜呑みにしているために、STAP研究に対する若山氏の関与が低いような印象を与え、それにマスコミの同調があったために世論が偏った方向に誘導され、小保方さんに全責任を押し付ける形で若山氏の責任逃れに貢献したという指摘をしてきたのだが、議論の中で下記のような説明を受けて、これはもう少し掘り下げるべき問題ではないかと思うようになった。

http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1061121488.html
「383.A10
実験責任者で、自分の実験なら、これらは全部自分で行うと思います。

私ならそうします。

小保方氏は自分の部下ではないし、自分の実験パートで責任があるなら、自分か自分の部下にやらせます。

小保方氏は、ハーバード大の職員で、まだ理研の人間ではなかったですし、実験責任者が若山氏なら、若山氏のノウハウを他の組織の人に伝授する必要はありません(普通は教えません)から、若山氏が自分でやるはずなのですよ。』

 「あの日」には若山氏がSTAP研究に前のめりだった様子が描かれているが、P91.P92にはこういうことが書かれている。

『増殖が可能になったと報告された細胞培養に関しても、どうしても自分で確認がしたく、「培養を見せてください、手伝わせてください」と申し出たが、若山先生は「楽しいから」とおっしゃり一人で培養を続け、増えた状態になって初めて細胞を見せてくれた。』

『若山先生のところに来た研究員は皆、胚操作を若山先生から直接指導を受け技術を習得していた。しかし、私だけは胚操作を教えてもらうことはできなかった』

 「THE NEW YORKER」には、ハーバードの小島氏の話としてこの主張を裏付ける証言がある。
Obokata resisted working on the stem-cell line; she wanted to remain focussed on the research she had been doing. When Wakayama pressed her, she grew embittered. In Boston,Kojima heard her screaming while reading her e-mail. He recalls that sheshouted at the computer screen, “No! I don’t want to do it!” Kojima asked her what was going on. “Dr. Wakayama e-mailed me so many times,” she told him.“Like, ‘Did you do this assay? Did you do this experiment?’ Anything related tothe stem-cell line, he forces me to do. I don’t want to, because I don’t know how to make it. I tried. I couldn’t.”

(小保方は幹細胞系に取り組むことに抵抗した。彼女は自分がこれまでやってきた研究に集中したままでいたかった。若山が彼女に圧力をかけるようになってから彼女の苦悩は膨らんだ。ボストンでは、小島がEメールを通した彼女の叫びを聞いていた。『イヤ!私はやりたくない!』画面の中の彼女は叫んでいた。小島は何が起きているのか彼女に尋ねた。『若山博士は私に何度も何度もメールを寄越すの。』と彼女は言った。『「この分析は終わった?」「この実験はやったの?」って。彼が私に強要してくるのは、全部が幹細胞系のこと。私はやりたくない。私にはどうやればそれを作れるのか分からないから。私はやってみた。でも出来なかった。』)
 

 これはつまり、若山氏が単なる協力者・支援者であるかのような話はまったく事実と異なり、レター部分の実験は最初から完全に若山氏が実験責任者として主導権を握っていたことを示している。そしてハーバードのポスドクだった小保方さんは、自分が再現性を確認できない実験をやらされていたというか手伝わされていた状態だったのではないか。若山氏はハーバードの研究を横取りするようなことを、客員研究員として来ていたポスドクを利用してやっていたということにならないか。道義的に相当あくどいことをやっていたのではないか。

 こういう疑問を持ったので、専門家の多く集まる「一研究者・教育者の意見」ブログで、専門家の人たちはこのことについてどう考えるかと質問したのだが、この見立てが間違っているとの否定も反論もなかったため、私はこれが当時の若山研究室の実態なのだろうと見ている。証言を総合すれば上記のような状態であったと推定されるわけだが、このように若山氏を強く非難することになるものは、事実として確実なものでなければ専門家としておいそれとは同意しづらい内容でもあるし、若山研の内情は想像の域を出るものではないためにノーリアクションだったのだろう。


 しかしいずれ、自己点検チームが事実認定を間違って不公正な調査が行われた証拠ともなるこの問題は、もしも裁判となった場合には重要な争点になることは間違いないだろう。

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